「感じ方は鑑賞者に依る」世界から猫が消えたなら umiさんの映画レビュー(感想・評価)
感じ方は鑑賞者に依る
主人公の特徴のない性格
時系列の掴みにくさ
どこかにありそうなシーンやセリフ
普段のテレビドラマを観るような感覚でこの映画を観ると、そんなに面白みはない。
しかし何人かの方がレビューしていらっしゃるように、この作品は、自らの人生を改めて考えて欲しいと鑑賞者に投げかけているものなのだと思う。
だから、あえて主人公たちにキャラクター性はあまり求めていない。
鑑賞者が「非日常」を求めているならば、大きな期待外れになりかねない。
この映画には、自分にもふりかかっている「日常」を求めて欲しい。
そうすると、時系列が前後するのも、ありがちなシーンやセリフも、この映画の「非現実」が「現実」世界に思えてきて深く共感できるのだ。
余談だが、私はこの映画の映像的な面でも気に入っている。
どこを切り取っても写真になりそうなくらい美しいと思った。
カメラワークに関しては、割とワンパターンなのだが、この作品に変なクセを与えない要素として良いと思った。
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