「テーマの割に…軽い」世界から猫が消えたなら ぽうるさんの映画レビュー(感想・評価)
テーマの割に…軽い
本作品のテーマとしては命。人の命はもちろん…物の命。それらの命の繋がりによって、成り立っている過去から現在。そして未来を気付かせてくれる物語だと思う。また、そんな繋がりの中にある自分という存在が無くなった時、何が残るのだろう。と考えさせられる作品であった。
がしかし、全体を通して軽さが否めない。
これは演出、脚本の興行的なジレンマが垣間見れる。
もっと、深く、泣ける作品を期待していた為、残念。
主演の佐藤健の演技力不足も否めない。
その反面、濱田岳やベテラン陣、そして猫の好演が光る。
個人的には物が消えていくシーンの演出はどうかと思った。
その他、撮影が美しい。
小林武史描き下ろしのテーマ曲もエンディングとして良かった。
エンドロールの過剰な演出は、曲と共に余韻に浸る想いをさらっていく。
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