「世界から猫が消えようが消えまいが」世界から猫が消えたなら ONIさんの映画レビュー(感想・評価)
世界から猫が消えようが消えまいが
予告編からセカチューもどきの映画が観れるかと思ったら、まさにこの映画があろうがなかろうがどうでもいい、というくらい中身の浅いびっくりな映画だった。
これは本気でこの中身を考えてるのか、それとも、こうすればヒットするのではないかと浅ましい態度で考えて作ってるのか、できれば後者でいてほしい、と願わずにはいられない空疎ぶり。
消えたって、消えたことのリアリティはまったく追わずで、ドラえもんだってこのあたりもっと適度にやってるでしょうよ。
設定やストーリーの浅さに加えて、なんでもかんでもオシャレにしようと美術や衣装やロケーションやらがまっまくリアリティのない空想世界にしかなっていないので、もともとないドラマを更に空疎にさせていく。この人たちいったい何して食ってんだ、ってくらい各職業の生活水準がわからない。おまけにこの美男美女カップルはなんで別れたなどはどうでもいいけど、それすらどうでもいいくらい生活が匂わない。だから生きるか死ぬかではなく、最初っから死んでるキャラクターなので、死がどうでもいい。
CMかPVかわからないけど、原作本のCMでしかない。
以上。東宝サービスデーでよかった。
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