「わりと楽しめた!」殺人の疑惑 とろりさんの映画レビュー(感想・評価)
わりと楽しめた!
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韓国三大未解決事件をモチーフにしているだけあって、事件の様子や国民の事件に対する反応はリアルだった。
良くも悪くも、素直に感情を露わにする国民性なのでこういう非道な事件の犯人に対して、容赦無く制裁しそうだし、遺族へは身内のように寄り添ってくれるんだなと。
娘のダウンがこの誘拐事件を題材にした映画を鑑賞し、肉声テープを聴いたことで疑惑が生じ出すのですが、あのしつこさ!
私なら、最初は同じように疑っても、尾行してあんなに一生懸命に働いてる父親の姿をみたら逆に罪悪感にさいなまれてもう疑うことやめちゃうかも。。
あのしつこさは記者の才能があるし、目指すだけの資質があるなと思った。
こんなことがなかったら、きっといい記者になれてただろうに…かわいそう。。
そして、父親のあの最後の演技はすごくゾッとした…
まさか『最後まで諦めるな』のあの言葉が伏線になっていたとは…
ダウンのために脅されてやってしまったという殺害理由がどういう意味なのかと思っていたが、エンドロールで分かるその真実にさらにゾッとする。
あの父親があそこまで異常にダウンに愛情を捧げていたのは、誘拐してきたからなんだなと腑に落ちた。
もともとが異常な人間=サイコパスなんだろう。
あの母親がなぜ黙っていたのか謎だけど、さっさと警察に言えばこんな悲劇は起こらなかったのに、あの旦那に何か脅されていたのか⁈
ここの関係性が謎だった。
そして、男の子の誘拐事件のきっかけを作った義弟。
この人にはなんの天罰もないのだろうか?
疑問が残るとこもあるけど、なかなか見応えのある作品だった。
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