サンバのレビュー・感想・評価
全46件中、1~20件目を表示
やっつけの吹き替え版
コメディ?
在留資格更新を逃し国外退去を命じられて入国管理に送られたサンバ。セネガルから来て、フランスに10年は住んでいたのに!そして国に住んでいる母親に仕送りをしていたが、そんなことはできなくなっている。最初のシーンにあるが高級ホテルの従業員で皿洗い役に在留資格を持っている多分?アフリカからの黒人がいる。彼の仕事をするところは当時限られていたようだ。
フランソワオーランドが大統領の時代に制作されているが、監督に、主義主張があって作られたのか、ただ、その時代背景のステレオタイプをコメディ風に作りたかったのか皆目見当がつかない。
The Obligation to leave French Territory( OLFT)という退去強制の言葉が、何度も出てくるが、拘置所を出て出国のため飛行機を追うシーンなどはコメディで、フランスにこっそり留まることができる。この意味を逆手にとって、フランスに残るサンバ。おじさんから、郷にいれば郷に従えという手ほどきを受け、フランス人のように外見はなってみたが?本人には心地よくない。
アリスは在留資格を失ったり問題を抱えた移民や難民の聴き役になり手助けをしている。サンバはその中の一人。旧フランスやベルギーなどの植民地から来ているフランス語を話せる在留者や不法在留者などの援助も円滑に行かないのに、ロシア語や英語などを話す人々との会話は大変だ。通訳を入れての会話もまるで冗談のような結果になる。彼女自身も不眠症を抱えて精神が不安定になっているのにこれはストレスのたまる援助だ。
最初、単なる恋愛映画とタカをくくっていたのが浅はかだった。ストーリーが恋愛だけでないところがいい。移民難民受け入れ国のクイーンとしての人間社会構造のジレンマも数多くコメディ風にみられる。例えば、モールの守衛に不法労働者として低賃金で雇われたが、警察が入った時はまず最初に隠れなければならないのはサンバなのだ。
だから、のんびり寝転んでみていたが、この辺から真剣になりだした。
ただ残念なことは私はフランス語がわからないから、セネガルからのアクセントかポルトガル語の干渉があるフランス語か何もわからないから面白みが一つ減った。ということが、アルジェリアのオラン出身のウイルソンのフランス語も全くわからない。ウィルソンは臨機応変で、この世の動きをうまく判断し、ブラジル人に成り済ました。それも、アルジェリア(アラブ)人だと、仕事が取りにくいから。そうか? ここはコメディじゃないと思う。ブラジル人のステレオタイプをよく掴んでいて踊るのやスキンシップが上手である。でも、サンバは見抜けるがフランス人のアリスと友達は見抜けない。面白い🤣
最後は、アリスがジョナスの政治難民としての身分証明書を空港の中のバスに乗っているサンバに届けたことにより、ひとまず、サンバはあと10年死んだジョナスの身代わりで残れることになった。めでたいコメディ!
隙間に落ちてしまう人々
観たくない現実を見る・・・
「最強の二人」が良かったのでつられて観たのだが、とにかく重い・・。
フランス社会の移民の現実を例によってドキュメンタリー風のカメラタッチで綴ってゆく、監督の音楽センスを活かしたパーティシーンもあるがおまけ程度である。国外追放に怯えながら日雇い労働で日陰の日々を送る主人公サンバ(オマール・シー)に感情移入するということは背負うものの重さがそのまま伸し掛かってくる、登場人物も皆、問題を抱えている人ばかりなので、ただただ息苦しい。目をそらさず観終えても自分の現実とのギャップに戸惑うばかりである。
人を単に都合のいい労働力としか見ない世界の現実と少子高齢化の進む我が国の在り様を重ねてみると暗さしか浮かばず言葉に詰まってしまう。
【仏蘭西映画の、エンタメ作品と社会派作品の狭間を考える作品。】
今回は“最強の映画”ではなかった
『最強のふたり』の監督コンビと主演オマール・シーが再タッグ。
人種や立場を超えた友情物語から、今回は移民問題。
シリアスなテーマを再び、ユーモアとハートフルで包んだ好編かと思いきや…。
料理人を目指し、フランスで10年暮らすセネガル人のサンバ。
ビザ更新をうっかり忘れ、国外退去を命じられ、拘束されてしまう。
移民協力ボランティアのアリスは、サンバを救おうと尽力するが…。
どんな状況下でも忘れない明るさ、前向きさ。
恋や似た境遇の人々との出会い。
サンバの人懐っこい笑顔と共に、軽やかに描かれてはいる。
…が、実際は思ってたよりシリアス。
序盤が結構重たい。中盤は楽しくなるも、後半はまた…。
いまいち乗るに乗り切れず…。
移民問題が題材だが、厳しい社会で生きる人々のドラマ。
不条理で時に声喚きたくなっても、逞しく生きるサンバ。
社会の荒浪に呑まれ、燃え尽き症候群のアリス。
出会った人々も各々、何かを抱えている。
彼らのめげないドラマはいいが、移民問題をもうちょっと共感出来るように描けなかったものか。
悪くはない作品。
でも、あの“最強の映画”ほどではなく、少々期待外れ。
オマールシーが好きで見てみたが、、
最強のふたり、が陽だとすると、これは陰のような内容。 フランスにお...
2015年 1本目
考えさせられる
軽い感じ
面白かった
移民
全46件中、1~20件目を表示