イルカと少年2のレビュー・感想・評価
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【尾びれを失ったイルカと少年の交流及び善性溢れる水族館の人達の物語を描いた実話に基づく物語の続編。身体が傷ついた動物を助ける尊崇さ及び動物たちの尊厳を尊重する事を描いた良きシリーズである。】
■少年・ソーヤーがイルカのウィンターを救ってから数年後。
ウィンターの代理母だったイルカのパナマが亡くなり、ウィンターは孤立してしまう。
このままではウィンターを別の水族館に移さなければならないため、ソーヤーたちは仲間を見つけようと奔走する。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・シリーズモノでは、大体出演する役者が変わって行くが、今作では前作のスタッフ、キャストとも主要メンバーが再集結している。
滅多にない事だと思う。
私の勝手な憶測だが、前作の物語に惹かれて、出演を快諾したのではないかな、と思う。
・ソーヤー君も水族館で働いているし、ベサニーちゃん(じゃなくって、もう”さん”だね。)も父、クレイ・ハスケット博士(ハリー・コニック・Jr)と共に、水族館で働いている。
ー 大きくなったものである。-
■孤立したウィンターの所に、小さなイルカが運ばれてくる。皆は彼に”ホープ”と名を付けるが、顔合わせの際に”ホープ”は尾鰭のないウィンターを警戒してしまう。
一方、ソーヤー君にも新しい学びの場が提供されるが、彼はウィンターが気になって乗り気にならない。
そんな時に、キャメロン・マッカーシー博士(モーガン・フリーマン)が優し気に言った言葉。
”居心地の良い箱から、外へ出ろ。”
ウーム、モーガン・フリーマンが言うと、説得力が増すなあ。
それにしても、良い言葉である。
・ウィンターと”ホープ”との二度目の顔合わせのシーン。
ー 二人は、共に高い飛翔のジャンプを皆に見せるのである。可なり沁みる。-
<ウィンターのそんな姿を見て、ソーヤー君は新しい学びの場はに行くことを決意するのである。少し寂しげなお母さん(アシュレイ・ジャッド)の姿も、親としては良く分かる。
そして、一作目と同じように物語後に水族館に来る幼き様々な事情により足を失った子供達の嬉しそうな姿には、沁みてしまうのである。
このシリーズは、生命の大切さ、傷ついた人、動物を助ける尊崇さ及びその人、動物たちの尊厳を尊重する事を描いた、良きシリーズであると私は思います。>
感動のジュブナイルストーリーの続編👏
前作で尾びれを失ったイルカのウィンターを助けてきたソーヤーとヘイゼルはすっかり大きくなって再登場!
他の登場人物もほぼ同じキャストが続投している。
今作では前作程の人間ドラマは盛り込まれてはいないが、それでも実話ベースは変わらないので、ストーリーは面白い。
前作は日本劇場未公開だったが、今作はソフト化すらされていない。
(amzonビデオで配信のみ)
確かに映画でも何でも、売る側は採算を考えなければならないとは思うが、実話ベースの王道ビューティフルストーリーを、せめて映画館で上映だけでも考えて欲しかった。
良い話を知ってもらうことがためらわれるとは、なんとも寂しい時代だと思う。
イルカだって感じている
尾ヒレを失い人工のヒレを取り付けたイルカと少年の交流を実話に基づいて描いた日本未公開作の続編。
前作はだいぶ前に見たが、なかなか面白く、ファミリー・ムービーとして好編だった。
その続編。実話に続編なんてあるの??…と思いきや、今回も“本当にあったお話”。
あれから数年後。イルカのウィンターは水族館の人気者で、ソーヤー少年も立派なイルカの世話係に。
ある日、ウィンターのペアだったイルカが死亡。
法令で、イルカを一頭だけで飼育する事は出来ない。
ウィンターとペアになるイルカを探す…。
水族館ではちょうど、“マンディ”と名付けられたイルカを保護していた。
マンディとペアを!
が、マンディはもう元気に回復している。それはつまり、自然に帰さなければならない。
何の問題もなければ自然に帰すのは当たり前。ウィンターとペアにしたいというのは人の勝手。
帰す日。マンディは元気に海に帰って行き、仲間と合流。水族館一同も歓喜。これで良かったのだ。
ウィンターとペアになるイルカがなかなか見つからない。
そんな時、“希望”が現れる。
小さなイルカが保護され、“ホープ”と名付けられる。
どうやらはぐれ子イルカで、自然に返しても一人で生きていけるか難しく、水族館で飼育する事に。
遂に現れたペア相手!
ホープの回復を待って、いよいよ2頭の対面の日。
まさかの事態が。お互いを警戒し合い、拒否。
ソーヤーには海洋動物を学ぶ大学から誘いが。ウィンターの事が気になって、返事が出来ぬまま。
お互いを受け入れ、ウィンターとホープはペアになれるのか、ソーヤーの旅立ちは…?
ファミリー・ムービーなので、オチはその通り。
実話とは言え展開は甘々で都合もいいが、前作同様、ハートフルに楽しめる。
イルカの為に奔走する人たちに、素直に人の善意を感じさせてくれる。
監督もキャストも続投。皆のこの作品やイルカへの愛情を感じた。
意外なサプライズゲストが。『ソウル・サーファー』として映画化された事もある、片腕を失った女性サーファー。ハンデを抱えた一頭と一人の“共演”ならぬ“共泳”。
今作もイルカたちは本人による好演。
ずっとペアだったイルカが死ぬ前からウィンターの様子はおかしかった。
ペアの死を察知していたのか。
独りになってから元気を無くす。
仲のいいソーヤーの前で暴れてしまう。
イルカだって同じ。感情があるのだ。
だからきっと感じているだろう。
晴れて新しいペアとなったホープと出会えた喜びを。
暫しの間、旅立つソーヤーとの別れを。
人工ヒレ装着に、ペア探し。
劇的な出来事が起こる当水族館。
もし次があるとすれば、水族館初の子イルカ誕生とかかな…?
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