「音楽(だけ)がとてもよい。」ストックホルムでワルツを だいずさんの映画レビュー(感想・評価)
音楽(だけ)がとてもよい。
音楽はとても良いです。このくらいの年代のジャズは聴きやすくて好きです。ジャズに詳しくなくても聞いたことがある曲ばかりです。
個人的には黒人女性のゴスペル風の歌い方があまり好みではないので、モニカ役の人の優しく気だるげな声がとても心地よかったです。
音楽に星3つですねー。
ストーリーは、どっかで見た感じの成功の光と影って感じです。
まぁ、アメリカでなくてもショービズ界で食っていくためにはアルコールだのに依存しないと難しいのかなぁと思いつつ、既視感をこらえながら見ていました。
きちんと生活して時間も守って仕事を頑張れる芸能人はおらんのか?といいたくなりました。
いや、映画になるほどすごく成功した人は、凡人には計り知れない苦しみがあるので、ああなるのは仕方のないことなのかもしれませんね。ええ。
映画監督の恋人との馴れ初めがけっこうクレイジーでした。出会ったその日に交わり、翌朝には子供も含めて一緒に暮らすって決めちゃうって、ねぇ。あほもええとこでしょう。
ヒゲの彼は悪い人ではなかったのでよかったですけど、暴力振るう人とかやったらどうするの?
ヒゲの彼は結局モニカの様々な問題に我慢できずに出て行ってしまいました。
や、ヒゲの彼は悪くないと思う。
歌いたくない歌謡曲歌ってこき下ろされるとか本人のせいではない事できつい扱いされたりなど、同情する点もあるけど、ほとんど自業自得では?と思うわけです。
アルコール依存が強まり、仕事にも影響しだして嫌われるようになって、娘がおじいちゃんに助けを求めて実家へ行ってしまう。さて次は部屋で暴れて大量に薬飲んで自殺未遂で気付いたら病院ですって。
ミュージシャンの伝記映画で何回も見たような展開でした。
ベースマンとの恋のすれ違いもなんか周りの人大変ねって感じでした。
お父さんとの確執がテーマでもあったようです。お父さんが頑なに羽ばたきたがる娘を嫌がるのは、深読みすると、ミュージシャンの夢を諦めた自分を正当化するためかなぁ、ってところですが、にしても、木登りを最後までやりたがるお前はバカだってゆって、こぢんまりとまとまりたがらない娘を責めるのは、納得いかない理屈だなあと思いました。
で、唐突にみとめましたねぇ。時期は事実だか動かせなかったのでしょうが。
ジャズをスウェーデン語で歌ったところらへんからちゃんと歌で娘を食べさせていたんやし、実力あったんやから認めたれよと思いました。
詩集を見ながらカフェで歌うシーンが一番好きでした。