「息子は善人な『ラスコーリニコフ』」マンマ・ローマ マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
息子は善人な『ラスコーリニコフ』
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勿論、初めて見たが、
イタリアのリアリズモの伝統とは些か違うように感じた。
金貸し、娼婦、神父、殺人
この要素を全部含んだ実存主義文学はドストエフスキーの『罪と罰』じゃないか?
と感じた。息子は善良な『ラスコーリニコフ』で、
ネタバレ
になるが、
殺す代わりに殺される。高利貸しの老婆も自己犠牲にして、息子を守る母親。置かれた状況が『ラスコーリニコフ』と全く逆。
さて、なんでそんな事を仮定したかと言うと、ドストエフスキーー三島由紀夫氏ー澁澤龍彦氏の繋がりに気付いたから。
母性愛がなんとなく倒錯しているし、遠方に見える教会がシナゴーグ見たく見えるし、夜中に歩き回る母親は足をあらった様には見えない。しかも、美人局で得たお金で息子に媚を売る。
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