アタック・オブ・ザ・ジャイアントケーキ

劇場公開日:

解説

巨大化し動きまわるケーキに襲われたギリシャの人々を描くパニック映画。製作・監督・脚本はパノス・H・コートラス。出演はマイリアム・ヴォウロー、ヤニス・アンジェラキスほか。

1999年製作/103分/ギリシャ
原題または英題:Η Επίθεση του Γιγαντιαίου Μουσακά
配給:クリエイティブアクザ(提供 クリエイティブアクザ=ワールドテレビジョン=ギャガ・コミュニケーションズ)
劇場公開日:2000年12月23日

ストーリー

西暦200X年。測定不能なジャイアントケーキがギリシアを直撃! 迷子になった宇宙人ギャルたちのエネルギーが原因で、ケーキが巨大化してしまったのだ。この事態を打開するためには、細胞トランスポーションでケーキを海に導かねばならない。果たして、世紀の大惨事は無事に解決されるのか?

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スタッフ・キャスト

監督
パノス・H・コートラス
脚本
パノス・H・コートラス
製作
パノス・H・コートラス
撮影
ザフィリス・エパミノンダス
美術
マリアンナ・パパゲオーギゥ
音楽
コンスタンチノス・ヴィタ
編集
エリザベス・チョロノポウロウ
衣装
ステファノ・ザオウシス
  • Joy Boudalaマイリアム・ヴォウロー

  • Taraヤニス・アンジェラキス

  • Alexis Alexiouクリストス・マンダカス

  • Antonis Boudalasグリゴリス・パトリカレアス

  • Evi Beテーミス・バザカ

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映画レビュー

4.0期待を裏切らない駄作

2024年12月26日
スマートフォンから投稿

なんの脈絡もないのだが、なぜか毎年クリスマスに観たくなる映画。

そもそも一般ウケする作品ではないので、こういう作品をわざわざ見ようとする特異な人がターゲットなわけだが、それでいうととても満足感のある駄作。

「そうそう、こういうつまらなくてバカな映画が観たかったんだ」という需要には明確に応えてくれるし、それだけでも大いに存在価値がある。

何より、こんな映画が当たり前に存在してもいいこの世界というのは決して捨てたものではなく、たまらなく愛おしく思えてならない。自分も含めて、あらゆる生命はここに生きていてもいいのだと、人生を肯定さえさせてくれる気がする。

その最たる例はエンディングであり、結局彼らは全編を通して何もしていないにもかかわらず、さも何か大仕事をやり遂げたかのような、人類を救ったかのような振る舞いで車を走らせる。どう考えても、脅威は勝手に現れて勝手に去っていっただけなのだが、我々はどういうわけか、彼らの姿に大いなる英雄性を見る。

でも、生きてるって、人生って、案外そんなものじゃないだろうか。みんな目の前で起こったことは、さも自分らの手柄かのように感じるものなのだ。

なお、一番好きなシーンはなんといっても、騒動の渦中でムサカを焼いてしまった、とある家庭の一コマ。ストーリーの本筋にはまったく関係ないこのシーンの味わいたるや、一生のうちに決して見逃すべきではない。

あと地味に、どの死体も妙にリアリティがあり、一流のホラー映画よりもずっと本物に近いのが、どうにも気になって仕方がない。プロの仕事である。

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