「小説の不思議な世界観。詩的な愛の物語。」王妃の館 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
小説の不思議な世界観。詩的な愛の物語。
【賛否両論チェック】
賛:“ダブルブッキング”という旅行会社の奇想天外な作戦と、それに翻弄される登場人物達が愉快。
否:内容も展開もかなり小説チックなので、苦手だと単調で眠くなりそう。
“ダブルブッキング”という奇想天外な状況にあって、なんとかバレないように奮闘する玲子達の姿がとてもユーモラスです。また、登場人物達も皆一癖も二癖もある人物ばかりで、思わず笑ってしまいます。そんな中で、様々な“愛”に悩む人間達が、次第に自らの歩むべき道を見つけていく姿が印象的です。現実の世界観と、右京が描く小説の世界観が交錯していく様子も、とても詩的です。
ただ、水谷豊さん主演で役名も「右京」なので、「相棒」の劇場版だと思っていらっしゃる方が結構多いようです。全く関係ありませんので、悪しからず(笑)。結構小説チックなお話なので、小説好きな方にオススメです。
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