劇場公開日 2014年10月18日

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「シンプル極まりない邦題からは想像がつかない美しくも血塗れな韓流ノワール」泣く男 よねさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0シンプル極まりない邦題からは想像がつかない美しくも血塗れな韓流ノワール

2014年10月19日
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鑑賞方法:映画館

少女を守る為に命を賭ける元特殊工作員の質屋さんのお話を血みどろに描いた傑作『アジョシ』の監督イ・ジョンボム、今度はうっかり少女を死なせてしまった殺し屋が少女の母親を守る為に命を賭けるというこれまた血みどろのお話。韓流イケメンが大好物なシルバー料金対象マダムが観客の大半を占めていて、客席には加齢臭漂う異様な空気でしたが、おそらくこの素朴な邦題に釣られて入場されたのでしょうね、英題は”No Tears for the Dead”なんですけど。

映画は期待以上に血みどろでチャン・ドンゴンの悲壮感に溢れた激情が迸る傑作でした。『ダイ・ハード』リスペクトが漲るガラス片の雨霰の中でもんどりうつ『レオン』リスペクトな男女が震えるくらい美しかったのですが、やっぱりマダムの皆さんはドン引きでした。

よね