シアター・ナイトメアのレビュー・感想・評価
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フレディ役のロバート・イングランド主演にだまされた。 ほとんどB級...
フレディ役のロバート・イングランド主演にだまされた。
ほとんどB級。がっ!、しかし、セリフの一部に、ブランドン・リーの「クロウ/飛翔伝説」 が出てきたことはA級でしょ。
鑑賞日:2014.12.18
虐げられた映写技師の復讐即興映画撮影
じいさんのシナリオ通りに動くバカップルにはご都合感が見えたが、自分の意図せずにシナリオの駒となっていく様は面白かった。監視カメラやハンディを使って映像をとりため、アテレコを自分であててパソコンソフトでカチャカチャ編集するお爺ちゃんはサイコパスざよくでてた。
面白かった!
フィルム映画の時代が終わり、DCPによるデジタル映画が主流になったいま、映写技師の技術は不要となり、高価なデジタル設備を導入できない多くのミニシアターが廃業となりました。日本でも映画館閉館のニュースを耳にする回数が増えました。
本作では、ポップコーン売り場に飛ばされた老技師がイチャイチャする若者と効率主義の若い支配人に逆ギレし、とある作戦を実行します。それは老技師自らが監督となり、自分の筋書きに合わせて被害者を心理誘導し、即興編集でホラー映画を作るものでした。監禁されたガールフレンドを救うためにボーイフレンドは指示通りにアクションを開始するものの。。
この映画の魅力はなんといっても、フレディことロバート・イングランドの存在感につきます。パッと見、おだやかな老紳士。エルム街のフレディを演じた本人とは思えません。演技も平凡だなーと思えるのですが、じっくり見ると、彼の目がヤバいことに気づきます。悪巧みが成功したときに見せる純粋で無垢で瞳は演技じゃないですね。本物です。愚かな若者を追い込んでいく姿が清々しいほど生き生きしていました。さすが怪優ロバート・イングランド!
フィルム機材しか扱えない時代遅れの哀れな老技師だと思っていたのですが、話が進むに連れて、最新の映像編集ソフトを使って即興で撮影したばかりの殺人映像をデジタル編集し、しかも音声を自分で吹き替える業まで披露するなど、実は彼がスーパー映像監督であることに気づかされます。そんな技術と能力があるならポップコーン売り場に飛ばされる前に別の道を探せよ!と突っ込みたくなりましたが、こうゆう不気味なシーンの発見こそ本作の醍醐味であり、B級ホラーの楽しみ方なのです。
Sawを代表とするショッキングなシチュエーションホラーが蔓延するこのご時世で、俳優の持ち味をジワリジワリと感じ取れる作品は貴重です!
計算し尽くされたストーリー。これが新時代の〝ホラー映画の作り方”。
【賛否両論チェック】
賛:ホラー映画を作って、なおかつ自分が捕まらないよう綿密に練られた計画が圧巻。全て主人公の思惑通りに展開していく様子が、ある意味痛快。
否:ツッコミどころを挙げればキリがない。深く考えないのがベスト。
一言でいうと、“新感覚”の映画です。「地獄でなぜ悪い」のサスペンス版といった感じでしょうか。何も知らないカップルが、知らず知らずの間に1つのストーリーを演じさせられてしまう様子が見事で、ラストのスチュワートの恐るべき筋書きも鳥肌もの。「存在意義をなくした映写技師のリベンジ」っていう設定も、妙にリアルです(笑)。
厳密に考えると、ツッコミどころは多々あるわけなんですが、それを差し引いても思わずハラハラしてしまうこと請け合いの、異色サスペンスです。普通の映画に飽きてしまった方に、是非オススメです。
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