「極限の飢えと渇きの前に消え去る人間性」野火 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
極限の飢えと渇きの前に消え去る人間性
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Amazon Prime Video(プラス松竹)で鑑賞。
原作は未読。
映像など、自主製作映画ならではの安っぽさが感じられ、クォリティー面では市川崑監督版には全く敵わないな、と…
しかし、生々しさは本作の方が断然上だと思う。スプラッター映画かと思うくらいのリアルなグロ描写に圧倒された。
地獄のような戦場で、餓えと渇きによって人間性はたちまち姿を消す。人を極限に追い込む戦争の恐ろしさが胸に迫り、このような悲劇を繰り返してはならないと、痛切に感じた。
現実に戦争が起きている今こそ、噛み締めたい作品だ。毎年、夏に再上映され続けているのも納得な名作である。
※修正(2025/08/10)
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