「今この映画を撮る必然」野火 ぱんちょさんの映画レビュー(感想・評価)
今この映画を撮る必然
昨年夏から持ち越していた夏休みの宿題を厚木にて…
とにかく悲惨で重く、下っ腹にズシンと来る。
戦争映画とはいえ、闘っているのは専ら飢餓と混乱であって敵兵など殆ど姿を見ることもない。稀に戦闘があってもそれは戦闘とも呼べないような虐殺であったり…
国を出て異国の豊穣な大地で何故こんな目に遭わなくてはならないのか、そして、人間はいとも簡単にこうした逆境にも適応してしまうのだと、とても考えさせられます。
こうした状況に何十万人もの人々を追い込んだ『愛国』という空気を、政治の不条理を、けして忘れてはならないと、今このタイミングでこの映画を作った塚本晋也監督に敬意です…
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