「もしも自分だったら」野火 ラッコさんの映画レビュー(感想・評価)
もしも自分だったら
ずっとそう思いながら見ていた
もしも自分だったら、主人公の田村一等兵ほど長い間正気を保っていられただろうかと
同じ状況には絶対なりたくないと強烈に思わせる、という意味では最も効果的な反戦映画かもしれない
映画としては、音楽の使い方やグロテスクシーンの感じがカルトホラーやホラーゲームのようにも感じた
しかし、単純なグロさの強調ではなく、極限状態の中で精神を病んだ兵士が実際に感じた光景としてこのくらいの強烈さが必要だったのだろうと思った
現実はきっとこれよりもっと酷かったのではないかと思うと、見終わった後に気分の悪さだけでなく、やりきれなさが残った
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