「期待はずれ」オオカミは嘘をつく takamaruさんの映画レビュー(感想・評価)
期待はずれ
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シリアスな内容だと思ったら、登場人物がとぼけたコミカルに描かれていた。これはマイナスではなく、なるほどと感心した部分。
内容がシリアスなだけに登場人物までリアルすぎると、あまりにダークになりすぎるなあと思っていたので、バランス感覚があるなと感心した。
しかし、それも父親が出てくるぐらいまでの話。多少キャラをつくるのはいいが、単にやりすぎているだけになってしまった。
そもそも、こういう話はサスペンスがあるからドキドキして楽しめるはずだが、ほとんどそういう部分が無く、監禁されてからが一番盛り上がってくるはずなのに、そこからどんどんダレてきている。
拷問から脱出しようと盛り上がるサスペンスなどなく、そもそも監禁されている人物が犯人だろうとなっているので、観てる方も勝手に拷問されればという気持ちになってしまうので、ハラハラがない。
最後のオチも、結局やっぱりこいつが犯人だったというだけで、はじめから犯人だという前提で話が進んでいるので驚きもない上に、単に後味を悪くしているだけ。
これなら、途中で子供が誘拐されたと分かって、刑事が一緒に拷問に参加して、犯人との駆け引きでみせるなどにした方がまだ良かったと思うし、そもそもが、誰が犯人か分からないような状況をつくるべきだったと思う。もしくは完全に勘違いで拷問されてそこからにげだす主人公達など。
ちょっと面白い部分もあったし、内容的に最後まで観ないと気になるタイプの話だから最後まで観たが、観賞後はあと味が悪いし、もっと面白くできただろうという気持ちになった。
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