「進化系ドラキュラ物語」ドラキュラZERO としぱぱさんの映画レビュー(感想・評価)
進化系ドラキュラ物語
個人的に、小さい頃見たら恐ろしくてトイレにさえ
いけなかった、トラウマ的作品、吸血鬼ドラキュラ。
ブラム・ストーカー原作のこの作品はハンター役の
ヴァン・ヘルシングを演じたピーター・カッシング
と言う稀代の名優と、ホラー映画の王道、
モンスター界の横綱とも言うべき作品でした。
この作品の代名詞となり看板となり名声を博した、
吸血鬼ドラキュラを演じた、最近亡くなられた
クリストファー・リー。
ご冥福をお祈りいたします。
この2人、共に出演したスターウォーズでは
同じ帝国側で仲間同士って面白い。
さて本題ですが串刺し公と呼ばれ、敵から
恐れられたブラドは民を愛する実は名領主でも
あったとされる実話から派生した史実にも
ある有名な話。
それにしても吸血鬼の世界はラブストーリーから
コメディまで幅広く広がっていますが、
ドラキュラをヒーローとして堂々と描いたのは
知る限りこの作品が初めてではないかな。
それ故に名前の由来から始まるイントロから
例のエピソードまで割と丁寧に盛り込まれて
あり、上手く作られています。
ルーク・エバンス演じるカッコイいドラキュラも
いいもんですな、こちらも新旧ドラキュラ繋がり
でシス役でスターウォーズに出演してほしいです。
脱線気味でしたが全体的に話が上手くまとまって
あり、テンポもよく何故、吸血鬼が産まれたかが
違和感なく描かれています。
後半の戦闘シーン、アクションシーンのVFXは
迫力あってなかなかでした。
愛、故に導き出された悲しくもある結末。
個人的にも思い出に残る作品でした。
少なくともキワモノ的作品ではありません。
しっかりと別解釈のダークヒーローとして
生まれ変わった吸血鬼ドラキュラ。
続編はないだろうが息子を主人公にって
有り得るかもね~。