「原作をばかにしてる」映画 暗殺教室 あほうさんの映画レビュー(感想・評価)
原作をばかにしてる
先に言うと、脚本が話にならない。
映画は映画の良さが、とかは原作が根本にあってからの話。
原作での大筋が早回しすぎて内容がよく分からなくなるから、映画オリジナルもくそもない。
原作での話を詰め込みすぎてて全てが中途半端で特に殺せんせーの人柄とか生徒達とどういう風に距離感が変わっていったのか全く分からない。
南の島とか一学期中間テストとかめちゃめちゃ大事な出来事を思い切ってカットしたくせに、ちょこちょこした生徒の話を盛り込みすぎてて1つ1つが駆け足で感情の変化とかがよく分からない。
原作から中途半端に取り上げた上に、鉄塔やイトナと鷹岡が組むとかのオリジナルも入れたから1つの話の時間短すぎ。展開はやすぎて感情や距離感の変化が分からない。
時間ない中イリーナの登場とかいい感じにまとめてあったのになんで他はできないのか理解に苦しむ。
最後の鉄塔の所とか見てて面白かった。だから余計殺せんせーと生徒達の親しくなる過程が無かったのが悲しい。
生徒達が殺せんせーのすごさに気づき、勉強や暗殺に励んでいく心境の変化を表現して、映画オリジナルを入れれば映画は原作と違った面白さがある、ってなったのにせっかくの映画オリジナルが残念。
キャストはそこそこ。分かりづらい展開の中でみんな頑張ってた。特に鷹岡を演じた高嶋さんはすごく良かった。
山田涼介もアイドルの割には形にはなってた。
ただ殺せんせーの声はふざけてた。全然合ってなくてかなり見づらかった。
最後に、1番原作をばかにしてると思ったのが、夏休みに暗殺計画実行するとき殺せんせーを鎖で縛りつけて触手破壊してたけど、E組はそんなハンデなくても最終形態に追い込める。水も最初からかけるよ~とかいってたけど予告なしでやるから効果あんじゃん。
てかフリーの状態から殺せんせーをいかに追い込むかが見てて楽しいのに、縛りつけた状態から始めてちゃ暗殺計画とか立てる意味なくね。
これは映画館まで見に行く価値なしと感じる。