「【大きな出来事なく最後までゆったりと楽しんで鑑賞できる良作】」最高の人生のつくり方 3104arataさんの映画レビュー(感想・評価)
【大きな出来事なく最後までゆったりと楽しんで鑑賞できる良作】
・2014年公開のアメリカのヒューマンドラマ映画。
・住んでいるアパートの住人にも嫌われている、自己中で偏屈な不動産業を営む主人公オーレン(マイケル・ダグラスさん)。彼のもとに突如として預けられた孫娘サラ。彼女が来たことで彼の日常と心に変化が起こり始める、という大枠ストーリー。
[お薦めのポイント]
・ゆったり観れる
・心温まる
・登場人物が皆愛嬌があって可愛らしい
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[物語]
・号泣させるような運びでもなく、かといって飽きるわけでもなく、まるで橋田寿賀子さんの脚本のような「日常にありそうな」話として共感することができる物語。キャラクターたちの発言や行動も突拍子ない事でもなく、本当に日常的な感じで、可愛らしくて、自然と心温まってしまうストーリだーと思います。
[演出]
・オーレンやサラ、隣人のリアの服装の変化が素敵です。例えば、オーレンの寝巻姿は本当にさえないおじいさん。でもお出かけするときはおしゃれしてサングラスしてるとか。例えば、リアのオーディション時のお洒落服がどこか若者の感覚と外れた水玉衣装とか。この衣装によって、キャラクターがしっかりと感じ取れた気がしました。もちろん、皆さんの演技も抜群ですが。
[映像]
・常に日の光と緑を基調とした映像で、白色灯の光などほぼ出てこなかった気がします。それだけで、身近さや温かさを感じれる気がします。
[音楽]
・特に際立って感じたことはありませんでした。
[演技・配役]
・あの渋いマイケル・ダグラスさんが「冴えないおじいちゃん」役を完璧に演じています。素敵です。隣人のリア役のダイアン・キートンさんは私ははじめてお目にかかりましたが、これまた「素敵なおばあちゃん」として絶妙な演技です。サラ役のスターリング・ジュリンズちゃんは「ワールド・ウォーZ」などにも出演されていたそうですが記憶になく。とっても可愛らしく、違和感のない子供らしさによってオーレンおじいちゃんの心を良い方へ導いてあげる存在として名演でした。
[全体]
・オーレンおじいちゃんの心の変化、孫娘サラ、隣人リアとのかかわり、がゆったりと描かれております。何か大きな事件やショッキングなことが起こって人生が変化する、というのが基本的な映画の醍醐味ですが、この作品ではそんな大きな事件は起こりません。ただ、淡々と日常生活で起こりえる事柄のみで、登場人物たちが少しづつ変化していきます。それを飽きることなく見させてくる物語の運びや演出、演技。実はものすごい良作なのかも、と思いました。何気なく観た一本でしたが、自分自身の日々の疲れや心をさりげなく浄化してくれる素敵な作品だと思いました。ありがとうございました。
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