「おばあちゃんはちょっと苦手かも」最高の人生のつくり方 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
おばあちゃんはちょっと苦手かも
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映画「最高の人生のつくり方」(ロブ・ライナー監督)から。
「最高の人生のシリーズ」と思って観始めたら、大間違い。
原題「And So It Goes」を、どう解釈したら、
こうした邦画タイトルになるのか、ちょっと理解に苦しんだ
というのが本音である。
和訳の「そして、今は・・」という表現を見つけ、少し納得した。
また「大人のラブストーリー」というよりも、
同じ世代として「高齢者の生き方の提案」って感じで、受けとった。
「おじいちゃん」「おばあちゃん」と呼ばれるのを、イヤなフリをして、
けっこう楽しんでいる、という印象さえ残った。
存在さえ知らされていなかった9歳の孫娘と遊園地に行き、
自分から「おばあちゃんはちょっと苦手かも」と言ってみたり、
「すごく楽しかった、ありがとう、オーレン」と名前を呼ばれ、
「おじいちゃん、と呼んでもいいよ」というシーンが面白かった。
物語は、無理やり「高齢者の恋愛」の方向へ持っていこうとするが、
私は、今まで想像もしていなかった「小さい子どもと遊園地」で、
二人の幸せそうな顔の方が、観ていてほっこりした。
タイトル1つで、観て欲しいターゲットが変わることを、
日本版にする側は、意識して欲しいなぁ。
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