パージ:アナーキーのレビュー・感想・評価
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もし法律や規制がなかったら、こうも人は狂い、無法地帯にしてしまうの...
もし法律や規制がなかったら、こうも人は狂い、無法地帯にしてしまうのかと前作に続き恐怖で変な汗をかきました。重低音の音楽も気味悪さを煽り、その辺のホラーやスリラーを見るより恐かったです。
メイズランナーといい、リアル鬼ごっこといい、追われる、逃げ切るという題材は人間の生存本能そのものだからストーリーにしやすいんだろうなあと最近見た作品を思い出しながら思いました。
一番興味深いところは、その追われる、逃げ切るという状況が政府によってもたらされているということです。その政府によってもたらされた国家という箱の中で、人はモルモットみたいに観察されているような社会にゾッとしました。
前作は最後までどうなることか、とひやひやしましたが今回は途中で「なんだかんだ、アメリカの映画っぽく登場人物は逃げ切るんだろうなあ」と悟れて残念でした。しかし、その安心感があるから、ギリギリのところで見れましたし、それでも最後まで気が抜けず、パージ終了を告げる音で自分も朝を迎えたような、へたって崩れ落ちそうな気になりました。
前作に続き、怖いもの見たさをこんなに刺激する作品は他にないと思います。
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