パージ:アナーキーのレビュー・感想・評価
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【”浄化の一夜”一番怖いのは人間かと思っていたら、まさかのヒューマンドラマだった作品。】
■年に1度の「パージ」の日を迎え、家路を急ぐものの車がパンクしたため街を彷徨う離婚間近の夫婦。
そして何者かに襲われ、拉致されそうになる母娘。
そんな危機的状況を武装したひとりの男に救われた彼らは、協力し合いながら無法地帯となった街からの脱出を試みる。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・一作目より、ヒューマン要素が深まっている作品である。
・離婚間近の夫婦。そして何者かに襲われ、拉致されそうになる母娘を助けた武装した男の目的は、酒酔い運転で息子を殺された男をに対する報復だった。
・彼は、殺害しようとした妻子持ちの男を殺害直前まで追い詰め”お前は俺と俺の息子を覚えているか!”と叫ぶが、その男をパージ終了前にも関わらず、殺さないのであった。
<富裕層によるパージシーンのシニカルさや、パージに反対する貧困層の台頭など、物語に深みがやや出て来た第二作である。>
見事なまでに塗り替えてました
今回はサブタイトルにあるように、アナーキー感を押し出しています。
前作のミニマムな空間での狂気と違い、フィールドをいかした正に狩。
マッドマックス的というか、正に無政府状態の狂気が良く演出されていたと思います。
前作と全く別な視点で描いていたのは上手かったですね。
でも、あのキービジュにバーンと出ていた、まさにアナーキーな彼らが、気がつくとフェードアウトしていたのが少し寂しかったです。
あと最後の突入してきたのって、一作目の生き残りホームレスですよね?
パージというワンアイディア、見事なまでに塗り替えてました。
パージで感動して泣くとは思わなかった
フランク・グリロが出てるのを見て「終わった」と思った。
彼はそれぐらいの執着心と強さを感じさせる俳優なので、イーサン・ホークとは違った「ああ、もうダメだ、なんか最悪の展開しか予感しない」という、初手から詰んだ気持ちにさせる、素晴らしい俳優だ。
それなのに、なんとこの作品にはそれを上回る「詰みっぷり」を発揮している登場人物たち。
話が進むほどにフランク・グリロ以外が詰んでて、最初に感じてたウツが希望に変わるというすごい展開で感動して泣きました。
「パージ」で泣くとは思わなかった。
あれ、意外と面白いぞ
石川県でやっとパージシリーズ最新作が劇場公開されると公開10日前に知ったので慌てて鑑賞中。前作にして第1作のパージがかなり期待外れだったので今回も期待していなかったのですが、今作は結構カタルシスを感じられる作りになっていたし、街の様子も見る事ができたので割と楽しめました。しかしパージ当日に外出歩いてちょっとしたトラブル(人為的なものだとしても)で家に帰れず命を危険にさらすってちょっと危機感なさすぎじゃないかなと思いました。
今の私に面白い
12時間、浄化を目的とするすべての犯罪を国家が許容するという着眼点はやはりブラックストーリーで興味深い。トラ○プ批判を模した作品とも捉えられるが、政府、富裕層が安全な場所でパージを楽しむという視点が何とも今のアメリカを象徴してると感じた。むしろアメリカ映画はその貧富の差を題材にしたストーリーが好きが故かもしれないが。ただストーリーの進み方がアクションにも、サスペンスにも寄れずどちらも活かせてない気がした。前作よりはまし、と言ったところだろう。ガス欠になったカップルの痴話喧嘩が何ともリアルで鬱陶しかった。
55点
映画評価:55点
ご都合主義は相変わらずですが、
前作との違いがあります。
まず籠城戦だった前作に対し、
今作では野外戦がメイン。
次に大してキャラ立ちしていなかった前作に対し、
今作のキャラは個性的で感情移入がしやすくなりました。
それだけでも
評価が上がりますね。
ただ、物語が単純ではなくなってきました。
反パージの軍団や、政府のかさ増し殺人集団等
分かりやすさは下がりました。
次回作への布石なのかな?
ストーリーに厚みが出ればいいけど、
ただ分かり辛くなるだけだと嫌ですね。
あとは野外戦のため、
どうしても登場人物も多いので
色々と難しさもあります。
アイディアは最高なので、
もっと面白くなると期待しております!
【2021.7.28鑑賞】
びっくり
異常に泣いてしまった、、
パージシリーズは初作とエクスペリメントだけ観てたのだけど、
アナーキーが今のところ1番好きだ。
キミ悪さは初作がかなり良いのだけど、
今回はキミの悪さは対して感じない。
どちらかというと最後の最後に警察官への感情移入がエグい。
最後のお家に行ってからの時間は永遠と泣き続けてしまった。しかも声まで出して笑
皆心の中で、報われない気持ちを持ち続けている。
いつか爆発させたいと考えてはいるものの、
理性がその気持ちをしっかりと抑えている。。
なんていうとわたしもパージしたいのか?
って思われてしまうかもしれないけど、
実際はどうなのだろう。
それはパージ法が出来てしまってから考えよう。
身内を突然奪われた人間の気持ちを分かる人なんて、
同じ状況になってからじゃないと到底わかりっこないんだから。
(これは映画だった)
だけど、実際に考えてみると、
恨みが更に恨みを生むのだから、
やっぱり理性的に生きるべきだよな、、
なんて事を考えてしまった。
今回のパージはそんな映画だった。
まさかパージに泣かされるとは思ってもいなかった笑
無防備なんだから
1より面白かったです。
フランク・グリロが最初に母子を助けたとき、本当に格好良かった。
途中、女性陣が「助けるだけ助けて放置なんてひどい」って責めるところイラッときた。
いや、ここまででも十分でしょ。
カップルの男性のほうにもイラッてきた。結末も「だろうね」って感じです。
セレブの競りを見てると、「ホステル」の怖さを思い出した。
初めてでもない、パージという怖さ。毎年ニュースで見てるだろうに。
ギリギリまで外にいるとか、無防備すぎなんだけど。
タイムリミットで渋滞にあってるとか、ちょっと違和感ありだけど、最後まで楽しく観れました。
スリリングな逃走劇
タイトルに偽りなし。1作目よりも過激度が格段にアップした。何の関係もなかった姉妹,カップル,1人の男が「パージ」の夜に偶然一緒になり,必死に生き延びようとする物語。逃走劇の規模も大きくなり,まるで「パージ」中の12時間内に殺人&逃走をするゲームのよう。『ハンガーゲーム』と『逃走中』を足して2で割ったような感じと言ったらいいだろうか。
カイジ っぽい
1に続き、早速 見ました。
前回は屋内、今回は、屋外編。もう少しシンプルに仕上げて欲しかった。漫画 カイジを思い出させるような格差社会の場面があったり、政府が関わっていたり。富裕層が、快楽の為に、貧困人を殺戮するところなんて、この手の映画にあるあるって感じでした。
っと文句ばかりでしたが、きっちり 続きも見ようと思います。
拡大
またも一気に鑑賞。
前作よりも現実味がUPしてた。
陰謀的な側面がピックアップされてたり、反対勢力が描かれてたり。
パージの使用例とでも言うのだろうか?
前回がワンシュチュエーションだったのに対し、いくつものシチュエーションが展開される。
復讐だったり地上げだったり、狩だったり、ビジネスだったり…つくづく人間ってのは罪深い。前作よりも後味は悪くはなく、一欠片の善意を見たようなラストもいい。
若干強引な設定もありはするが、それを差っ引いても面白かった。
何つうか設定的に妙な説得力が増していて、だからこそなのか生息する人間達の狂気にもリアル感が増すような感覚だった。
前作も面白かったけど、映画としては今作の方が完成度は高い感じ。
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