GONIN サーガのレビュー・感想・評価

前作のGONIN観てないんですけど、その息子たちのお話なんですね。
冒頭からちょっと話の流れがよくわからず？？？だったんだけど、観ているうちに関係性がわかってきました。
安藤政信の二代目の嫌な奴っぷりは見事ハマってました。
個人的には竹中直人と柄本佑の怪演も良かったです。
あ、井上晴美さんもお母さん役で出てましたね。まだお綺麗でした。
東出昌大が主役？なのに目立たないっすね。桐谷健太に食われてます。

最終的に復讐は達成するものの、敵も味方もほぼ全滅でなんか救われない感じでした。
出演者は豪華ですね。

土屋アンナが作品にとてもあっている。
みんな弾喰らっても、けっこう生きのびるし不死身過ぎる、死ぬけど。なかなか死なぬ。

襲撃を終えてからの映画の流れがあまり良くない。gogojuniorは襲撃中に気付くと思う。

後半は皆死んでいくのが早い。誰も盾になることなくあっさり撃たれる二代目三代目。周りの雑兵は何をしてるのか。
わりとめちゃくちゃなラストだけれど最高に面白かった。土屋アンナを観たい！と思ったらこの作品。

　なんで強盗が成功してそれまでの生活を続けられると思っているのか、とかなんでディスコの床下に死にかけの人を連れて来ているのかとか、気になる点がいくつかあった。

　強盗の動機が経済の困窮などではなく、恨みであることが湿っぽかった。一人ぐらいからっとした人物が入っていてもよかったのではないだろうか。

　病院でちあきなおみの歌のイントロがやたらと長いのと、結婚式の『ラストワルツ』が森田童子で、気まずかった。

　ディスコの撃ち合いで人が景気よく死んでいて盛り上がった。

とんでもない映画が登場してきた。
「GONIN」の続編と聞いて、少し軽い気持ちでいた。大越（永島敏行）や久松（鶴見辰吾）の息子に、京谷（ビートたけし）に殺された警官の息子だなんてプロット、観るほうからすると噴飯ものである。

しかし、映画が始まって、前作のシーンが信じられないくらい映し出される。佐藤浩市や本木雅弘の若かりし頃のシーン、氷頭（根津甚八）が大越を撃ち殺す凄絶ながらかっこいいシーンなど。
これは生半可な続編ではないぞ、と、心構えを新たにした。

GONINというのは、5人の意味なのだが、本作で、最初に五誠会の闇金を襲ったときには4人であった。
ところが、向こうを根絶やしにしないとこっちが殺られる、というんで式根誠司（安藤政信）主催のダンスパーティに乗り込むときには5人になっている。

なんといっても根津甚八である。いまの若い人たちは前の「GONIN」を観ても、佐藤浩市や本木雅弘には感慨があっても根津甚八のことはわからないだろう。
病室のシーンで根津甚八と絡んだ東出昌大、桐谷健太、柄本佑の3人の緊張がこちらに伝わるようだ。
「チャカ貸せ！」という絞り出すようなセリフもすごかった。

麻美（土屋アンナ）も万代（佐藤浩市）の娘で、みんな二世だったわけだが、防弾チョッキを着ていて死をまぬがれた式根が麻美を撃とうとしたとき、氷頭が銃を構える。その氷頭の右腕を少し老けた万代が支えてやる、という風に麻美には見えた。
このシーンの根津甚八と佐藤浩市のツーショットは至高の一瞬であった。

京谷の相棒 柴田は、回想シーンでも出てこなかったし、森澤（柄本佑）の綿密な人物相関図にも顔写真はなかった。肖像権か版権か、そういったものによると思うが、もったいない話である。

まだまだ語りたいことはあるが、このへんで。

前作見てません。ハイライトシーンを最近あちこちで見た程度です。が、今これ見ておかないと役者としての根津甚八を見る最後のチャンスを逃す事になると思って出かけました。
これって根津甚八の為に（ちょっと無理に）作られた映画でしょう。悲しかったですが、見られて良かったです。

けど、何故竹中直人？亡霊じゃなく、わざわざ彼を起用する意図が理解出来ませんでした。
それにジュニアのメアドもバングルも馬鹿過ぎて何故？、わざと？と勘ぐっちゃいました。
好青年東出くんの主演は公開前から賛否両論有りましたが、根津甚八の事務所の後輩だから有りか？でも切れても優等生っぽさ抜けず、好きではないです。
エンディングはキュンとしました、てか一番感動しました。

知れず？マークだらけになりましたが、前作の凄さが逆に際立つのかなと思います。

自分が見た時はレディースデーだった事も有り、観客8人（その回全員で）中、男性は1人でした。

邦画の中でも好きな方に入ってたGONIN。
あの時に点数付けてたら4星。今観ても、3.5以上ある。当時の時代背景でリアルな怖さが良かったし、配役も凄かった。
一番カッコ良かったのは、根津甚八とビートたけし。酒場で『誰だ』って竹中直人に銃構える所の根津甚八、超カッコ良かった。

その根津甚八が復活の今作。いやぁ、変わりようにビックリ。リアルに病人だった。しかし、あの目つき...あくまでも片目だったけど当時のギラつきがあったね。凄いよ。

で、他には...正直、配役も薄いし演技もクサ過ぎ。ストーリー設定は工夫してたが、展開が強引だし軽過ぎる。スッカスカな映画。アクションもなんだかね、全然駄目だ。怖さも無い。

良かった事、根津甚八の目つきと、佐藤浩一の亡霊。あと、結構沢山出た旧作GONINの映像。それだけ、本当。

往年の「GONIN」ファンを十二分に満足させてくれる出来栄えだった！

スクリーンを切り裂いてのラストの始まり、
ああ、これは間違いなく「GONIN]だと感じた。
打ち明けられる万代の娘であったという事実、
パートナーの首を持ち込んでの竹中直人、
親の仇と打ち合い果てる東出昌大、
ただただ虫の息でピクリとも動かずにいる柄本佑（またこの存在感がいい味出しまくってる）、
スプリンクラーがはじけて、そこで「雨」が表現された時、
全てはＭＡＸへと登り詰めた。
あの時何度も見た「GONIN」に思いを馳せ心が震え、
石井隆の映画人としてのその手腕に涙が流れた。

そして、起き上がる安藤政信、すべてが崩壊した中で「なんだこれ」って叫ぶんだ！
もうその時の空気感といったらＭＡＸ最高潮じゃ済まない。
土屋アンナをかばって撃たれる桐谷健太。
もうこのラストでの盛り上がりはあの時見た「GONIN]そのままではないか！しかもそれがうれしくて堪らない！
最後に現れる根津甚八と佐藤浩市、
アンナが倒れる瞬間に映画が終わる、
それと同時にインしてくる「GONIN」のテーマ。
今も感動で頭が痺れてる。

「GONIN」を何度も見ていた時。
ラストでモックンが土砂降りの中かちこんで銃を撃ち放つたび、
甚八さんが車で突っ込むたびに、鳥肌が立ったものだった。

その感慨を十二分に満足させてもくれ、
昇華させてもくれたこの作品に、
感謝します。

願わくば、またタランティーノなんかが激賞してくれると嬉しいな。そして、新しく観る人たちも楽しんでくれるといいなと、
いちファンとしては思うのでした！

一作目は見てません。見るべきだった。説明が早すぎて理解できないまま先に進んでしまった。話は面白かったけど。土屋アンナが佐藤浩市の娘だったとは‥。土屋アンナ良かった。最後の死ぬシーンは特に。安藤政信もあーゆー悪い役できるんだなと感心した。テリー伊藤は下手くそだった。
柄本佑も竹中直人も土屋アンナも打たれてもなかなか死ななかったり、19年植物人間状態だった人が一緒に仇討ちに行くくらい回復したり、いろいろありえないなーと思うところはあった。