間奏曲はパリでのレビュー・感想・評価
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この結末の方が本当っぽい
自立し(自立間近の)子を持つ中年夫婦、この作品では妻の恋愛。
長年連れ添った伴侶と別れ、新しい恋や、伴侶と出逢う前の恋を実らせる結末よりも、この作品の結末の方が本当っぽいと感じました。
映画の主人公と同じような境遇の奥様方、旦那様方は涙腺が弛むのでは。
大人のキズナ
パリでの熟年夫婦の数日の恋愛模様というのがすでにおしゃれ。
田舎生活に倦怠期も重なった主婦のひとときの浮気バカンス。しかし、やっぱり長年連れ添った夫婦の信頼関係と愛情関係はとてもとても深かった。
幸せ〜、な作品でした。
こんなドキドキを味わってみたい
中年女性の恋の話。
そう書くとちょっと昼メロっぽいものを想像しそうですが、
そこは恋のお国のフランス。カラッと明るくそしてロマンティック。
良い人だけどちょっと頑固な夫、平穏だけど変わり映えしない生活。
ブリジットの何となく物足りない日々に突然現れた若いイケメン。
若い女の子を振ってしまって、
たまたま居合わせた自分に優しくしてくれる。
これって何かの始まり?
そして医者の治療と偽ってイケメンに会いにパリに出掛ける
ブリジットの姿が可愛くもありちょっと痛くもある。
若いイケメンとのシーンは期待と不安が綯い交ぜになった
ブリジットの緊張が伝わって来て切ない。
で、その後に登場する中年男がなんと魅力的な事か〜
長年連れ添った夫婦でも、と言うか長年連れ添った夫婦だから
気が付かない事がなんと沢山ある事だろう?
長年連れ添った夫婦は何処からか、
恋愛では無い別の関係になって行くんだな〜〜。
恋がしたい!と人は幾つまで思い続ける事が出来るのだろう?
こんな大人の恋の映画がもっと観たい。
この映画はフランス映画祭で観たものでフランスでも最新作だそうで
評判が良ければこの冬あたりに正式に日本でも配給して欲しいです。
ユペールだからこそ
フランス映画祭東京2014にて。
作品に対する前提知識を最小限にして鑑賞したため、イザベルユペール+不倫ということでもっとシリアスでドロドロしたものを想像して臨みましたが、終始吹き出さずにはいられないコメディで、鑑賞中観客が声を揃えて大笑い。
エスプリが効いた小難しいジョーク、というよりも、誰もがクスリと(そして時にはお腹を抱えて)笑ってしまうようなネタが満載で、それを真面目に演じるイザベルユペールのツンっとした上品な立ち居振る舞いや表情とのギャップがその笑いを際立たせていたような気がしました。
終盤、不可解な夫の言動の理由を悟ったユペールが、不貞行為を責めないばかりか、彼女の望む男になろうと自分を変えはじめた夫の無償の愛情やら、罪の意識やらを感じて涙するシーンがあって、これはイザベルユペールじゃないとできないだろうな、と言いたくなるほどの迫力があり、胸に迫るものが。
フランス映画祭というフランス映画を愛する人たちが集まることによって生まれた特別な空間において、この作品を笑いによって共有する機会を持てたのは幸運だったと思います。
監督やキャスト、スタッフと同じぐらい、あの時あの場で共に鑑賞した方々に感謝したいです…と書くとお利口さん臭いですが、本心です。
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