「『21』から大幅に退化した、滑りっぱなしの2時間。」22ジャンプストリート たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
『21』から大幅に退化した、滑りっぱなしの2時間。
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凸凹コンビが活躍するコメディ・ポリス・ストーリー『21ジャンプストリート』の続編。
潜入捜査の為に大学へ入学したシュミット&ジェンコの活躍をコミカルに描く。
主演は前回に引き続きシュミットをジョナ・ヒルが、ジェンコをチャニング・テイタムが演じる。
デイヴ・フランコが前作と同役で、ちょっとだけ出演。
また、チャニング・テイタムは製作を、ジョナ・ヒルは製作と原案を担当している。
学校へ潜入捜査した凸凹コンビが、互いに反発しながらも最後は仲直りし、事件を解決するという構造は前作と同じ。
作中でも、執拗なまでに「前作と同じようにやれ!」と上司が叱咤するという、メタ的なギャグあり。
前作も下らないギャグだらけで閉口するところがあったが、基本的には楽しめた。だが、本作は全くダメ👎
ギャグは基本的にはメタか下ネタ。
シュミットの恋人が強面本部長の娘だったり、シュミットがジェンコを銃弾から守ろうとするが、結局ジェンコに当たってしまうという展開はなかなか面白かったが、それ以外は滑りっぱなしで笑えない。同性愛をネタにすることも多く、不快感すら覚えた。
サスペンス的な要素やアクション展開もユルユルで、なんの緊張感もない。クライマックスがあんなグダグダでは失笑すら出ない。
ジェンコとシュミットの仲違いも、ただ前作と同じことをする為だけに用意された展開のようで、必然性を感じない。
前回と同じことをするだけなら続編を作る意味はないし、そもそも全てにおいて前作を下回っているので、正直見る価値なし。
ただ、エンド・クレジットのカッコよさは前作と同じく非常に良い。ここが唯一の見所かな?
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