「バカをやるにも勇気がいる。」22ジャンプストリート ruさんの映画レビュー(感想・評価)
バカをやるにも勇気がいる。
フィル・ロードさん&クリス・ミラーさん、大好きな作り手のお二人です。
下らないおバカをやるのも結構色々考えてしまって、自由ゆえに不安だと思うのですが、彼らは本当に怖いもの知らずで、もうやりたい放題!
それでいて、子供向けのアニメーション作品では、90分程度の限られたキャンバスにハッピーな笑いと色とりどりの感情を描くのもお手のもの。
思いがけないヒットになった21ジャンプストリートに続いて、22ジャンプストリート。
上層部に「前回と全く同じでいいから」と言われる場面、製作過程で実際あったのかも知れませんね。
悪ノリでここまでの作品にしてしまうのだから痛快です。
突っ走る笑いの中に、隠しきれない映画への愛と、映画の力を信じる気持ちが覗き、「カメラを止めるな!」を重ねてしまいました。
「同じでええねん!頼んだで。」なんて続編があったらどうなるでしょう…笑
彼らコンビの作品は鑑賞後、なぜか優しさや寛容さの余韻をくれます。
分かり合えないギャップから、一歩でも楽しく良い方に飛躍しようと努力された実体験があるのかも知れません。
完璧な構図でスパイダーマン愛を表現していた彼らが、「スパイダーマン:スパイダーバース」で製作を担当するなんて夢があるなぁと思います。
公開を楽しみに待っています。
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