「CMを観て受ける印象からは、かけ離れた内容の作品」ベイマックス ソルトンさんの映画レビュー(感想・評価)
CMを観て受ける印象からは、かけ離れた内容の作品
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CMでは少年と死んだ兄が残したロボットとの交流を描いた心暖まる物語である事が伝わる様に宣伝されていましたが、戦隊ヒーロー物の作品である事が完全に隠されています。少年、ロボットの他に4人もヒーローが登場します。その為、期待していた少年とロボットとの交流は思った程、丁寧に描かれていない印象です。そんな思いで中半辺り迄観ていると、突然モブキャラ程度に観ていた学友達と戦隊ヒーローを結成。皆、思った以上に重要なキャラへと格上げされます。
少年とロボットとの交流については定番過ぎる内容である事と戦隊ヒーロー物の方にも力を入れて制作されている為、かなり薄味。
戦隊ヒーロー物としても戦隊結成される中盤迄、動きはありません。キャラも多くて結成後の残り少ない上映時間では集団で戦わせるしか見せ場が無く、個々の活躍が画の繋ぎ程度にとどまっていて残念でした。魅力的なヒーロー達を別行動させて個々に活躍の場を与えて欲しかった。
続編が作られれば初っぱなからヒーロー物に力を入れる事ができるので、その辺りは面白くなる作品だろうなとは思います。
CMでヒーロー物である事を隠さない、若しくは少年とロボットとの交流の方を隠してくれていた方が本編を楽しめたような気がします。エンデイングソングも日本版は個人的に好きじゃない歌に差し替えられていますし、なんとなく日本国内特有の理由で楽しめなかった作品になってしまいました。
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