「資料映像多すぎ問題」LUCY ルーシー ハルクマールさんの映画レビュー(感想・評価)
資料映像多すぎ問題
なんか全体の一割ぐらい資料映像と言うか直接撮影したわけではなさそうな映像がちょうちょい使われてるけど、ベッソンさん時間なかったんかな。
台湾に住む学生のルーシーが変な男に騙されてアタッシュケースを去る人物に渡す仕事を引き受けさせられる。アタッシュケースに入っているのはある特殊な薬品。
受取人は韓国マフィアで、ルーシーを監禁、暴力を加えた上でルーシーを始め四人にこの薬品を体内に隠して国外に持ち出すように告げ、パスポートと飛行機のチケットを渡す。
お腹には切開された手術痕。
国外に移動する途中、ルーシーは別のマフィアにさらわれまたもや監禁される。彼らの狙いもお腹の中の薬品。ところが、ルーシーを弄ろうとして怪我をさせられた下っ端が逆上しルーシーの腹をキックする。お腹の中で漏れ出す薬品。その薬品によって、ルーシーは謎の力を覚醒させ始める。
生命の誕生、進化と神経や脳の発達をテーマとした哲学的な内容に、マフィアからの逃亡といったアクション要素を交えたエンタメ作品にしたかった意図は大変よく分かります。
ただ、その深遠なテーマをたった89分でオチまで持っていこうというベッソン監督の強引さ、嫌いじゃないです。事実クライマックスはもう…どうすんのよこれ。
正直、言いたいことはよう分かりません。あーはいはい案件やった。
序盤の覚醒し始めルーシーは適度なアクションもアリで、なるほどスカヨハをキャスティングしたのはここかーと思ったけど途中からもう覚醒しすぎちゃって相手が絡むことすら許されん感じ。もうちっとアクション見たかったかなぁ。
その分ベッソン監督お約束の車何台潰すのよ、もといパトカー何台潰すのよカーチェイスは健在。容赦なくパトカーが葬り去られます。
俳優さんは主役のスカヨハと、なにげに良作にいっぱい出ているイメージだけどク×映画にもちょういちょい出てくるモーガン・フリーマン、あとはコリアン吉田剛太郎ことチェ・ミンシク。スカヨハはこういう冷たい役をやらせるといいなー、白Tに黒透けブラとかもうよう分かっとるわー。
リュック・ベッソンはカーチェイスメインの軽いタッチの良ベッソン、大スケールSFだけど最後何故か尻ツボミの並ベッソン、その他大勢のへぼベッソン映画の三種類に分類(レオンは別格の極上ベッソン)されるけど、この映画は限りなくへぼに近い並ベッソン映画ってとこかなぁ。辛うじてスカヨハの透けブラでへぼ回避できていると思うのでスカヨハに感謝して欲しい。