キアヌ・リーブス ファイティング・タイガーのレビュー・感想・評価
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キアヌがやりたかった世界
監督・主演キアヌ・リーブスのアクション作品。
主役のタイガー・チェンとはマトリックスで知り合ったらしく、それからこの作品が実現したようですね。
また実際に「マトリックス」のスタッフが再集結だったようです。
何というか始まってすぐ分かるんですが、全体的にキアヌが大好きだろうテイストに溢れていましたね。
師の教えと現実との間で戦いを積み重ねるタイガーは、小柄ながら動きが素晴らしくアクション映えします。
ただ決勝のイコ・ウワイス戦が短すぎて残念。二人の戦いはもうちょっと観ていたかった。
キアヌはその身長差もあってラスボス感たっぷり。
いつもベビーな役ばかりだから、このヒールっぷりは新鮮でした。
そのラストの戦いや、物語の締め方まで、キアヌがやりたかった世界が広がっていましたよ。
主人公闇落ちからの
キアヌの悪役はそこそこ見どころ
キアヌではなかったら観なかったでしょうね。
俳優のプライベートは知れべきでないのかも
キアヌ流武道の極意
父親が中華系ハワイアンの為、キアヌ・リーヴスは何処となく東洋人の雰囲気を醸し出し、他のハリウッドスターと比べ、東洋色のある作品に出演する事もしばしば。
その最たるが、アクションにカンフーを取り入れた「マトリックス」だが、おそらくそれで魅了されたのか、遂にはカンフー映画で監督デビュー。
中身はカンフー映画の見よう見まねのようなB級。背後にある陰謀劇も陳腐。
なんちゃってカンフー映画…と言うだけなら容易い。
それでもいいじゃないか。
自分の好きなものを好きなように作り、ルックスだけなら王道の二枚目ハリウッドスターなのにそれに染まらず、いつだって“ぼっち・ゴーイング・マイ・ウェイ”。
何だか見てたら、童心に返って楽しんで作ったんだろうなぁ、と、微笑ましくなってきた。
しかも、「マトリックス」で自身のスタントを務めた全くの無名の青年に主演を譲り、自分は悪役。(邦題ではキアヌが主演みたいだが、実際は助演である)
人柄すら感じた。
これがトム・クルーズだったら、絶対自分が善のカッコいい主演だろうし。
同じく「マトリックス」繋がりでユエン・ウーピンがアクション監督を担当しているので、アクションの見応えは言う事ナシ。
主演タイガー・チェンのキレのある太極拳の動きが素晴らしい。
キアヌも負けじと激しいアクションを披露。
ユエン・ウーピン指導のアクション、タイガー・チェンという男と彼が繰り出す太極拳、そして熱狂的なファンである千葉真一の作品から受けた武道の真髄。
きっとキアヌはこれらを伝えたくて本作を作ったんじゃないかな、と、感じた。
『キアヌ・リーブス ファイティング・タイガー』
この太極拳は偽物だ。
キアヌ・リーブス初監督作品ということで、
僕自身あまりキアヌ・リーブスを好んでた訳ではありませんが、『ザ・レイド』でおなじみのイコ・ウワイスが主演してるということで鑑賞。
なにも考えずに見ていましたが、内容は薄いです。
でもアクションはなかなか凄いので見ごたえはあります。
が、本作の太極拳は太極拳ではないと思いました。
リー・リンチェイ(ジェット・リー)のマスター・オブ・リアル・カンフー 大地無限という作品の太極拳を見れば本作の太極拳は偽物に見えてきます。
イコ・ウワイスの出番がもう少しあればなかなか良かったと思いますが…。
『ザ・レイド』『特殊身分』(現時点では日本未公開)などと、イコ・ウワイスやドニー・イェンのハードなアクションを観てきたので少し迫力はかけて見えましたが、アクションファンは楽しめるのかもしれません。
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