「まさかの号泣」グッド・ライ いちばん優しい嘘 ゆきさんの映画レビュー(感想・評価)
まさかの号泣
グッドライ 一番優しい嘘
カンザスシティーの職業紹介所勤務のキャリー(リース・ウィザースプーン)は、スーダンの内戦で両親を亡くしたマメール(アーノルド・オーチェン)らを空港で出迎える。これまで抜かりなく仕事をこなしてきた彼女の任務は、難民の彼らに勤め先を見つけることだった。だが、電話など見たこともなく、マクドナルドも知らない彼らの就職は困難を極める。
前半はスーダン内線で両親を殺され、村を焼かれ、子供達だけでエチオピアそしてケニアへ素足でひたすら歩く様子が描かれているが、すでに涙腺が‥‥淡々と描かれているが、この事実を知らなかった私には驚きと怒りと恐怖と痛々しさで胸が潰れそう。
難民キャンプからアメリカへ渡ってからは、彼らが文化の違いで笑わせてくれて和むシーンもある。
慣れない土地だとしても再出発するということは幸せなことなのだが、彼らが生き延びてきたアフリカでの記憶は余りに悲惨であまりに彼らを苦しめ、また反対に故郷を懐かしく感じアメリカで孤立感を感じる彼らがうまく描かれている。
久しぶりに映画館で涙が止まりませんでした。彼らが故郷を思い出す度、生死を分けた瞬間を思い出す度、観客も涙せずにはいられなくなります。
スーダンの実情も難民キャンプの苦しみも渡米してきたロストボーイと呼ばれる子供達のことも知らなかった。
彼らが自分の人生を取り戻していくのをただただ応援していくしかできない。キャリー役のリースは、とてもチャーミングであったかい存在でした。
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