「知性に溢れる悪夢。」エスケイプ・フロム・トゥモロー 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)
知性に溢れる悪夢。
恐ろしいほどに、知性を刺激される一本。
鑑賞後、ジワジワと改めて凄さが迫ってくる…
「なんじゃい、こりゃあぁぁぁ!」
某ネズミのランドでのゲリラ撮影の話題以上に。
何故彼処で撮ら無ければいけなかったのか…
その「意味」がもたらす現代社会への問題提起。
「既製品」に踊らされ、考える事を止め。
さも自分のそれが考えであるかの様に勘違いしているのが現代の多数派。
そこに紛れ混み、意識せずとも「規格外」となった男が囚われる「妄想」…
然し乍ら其れもまた「夢」である、というパンチ効き過ぎな皮肉。
そして不穏なこと極まりないあのラスト…
彼は夢の国を超えたのか、呑み込まれたのか…どっちなんだろうか!?
正直言って。
「よくわからなかった!」てな感想が殆どだと思う。
間違いでは無いし、宣伝通りのダークファンタジーだから。
それでもこの作品はオススメしたい。
観る人間を選ぶ作品だけれど、心から感服した。
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