「電気は消せ!」クィーン・オブ・ベルサイユ 大富豪の華麗なる転落 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
電気は消せ!
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おそらく女性が大好きな内容だ。他人の転落や不幸は蜜の味。
何と嫌味な人間に成り下がったと嘆く前に、では自分が転落
しなかったのはどうしてなのかを教えてくれる。地味だからか。
富豪たるもの、やはりこうでなくては!(しかもアメリカのね)を
しっかりと体現・再現して魅せるのが(偶然とはいえ)現場の産物。
そもそもこの夫婦は欲に対する執着がハンパない。金欲に走る
成上がり富豪は第二次?ベルサイユ宮殿の建設に入るも頓挫、
かのリーマン・ショックの影響である。しかしここからが面白い。
監督の偶然棚ボタ的な運もあるだろうが、映画としては破格の
ドキュメンタリーで堕ちていく醜態がテンコ盛り。その華麗なる
行動がさらに場を盛り上げ、妻・ジャッキーの大ファンになれる。
この旦那、一代で富を築いた叩き上げのイメージを崩さないが、
圧倒的に愛情が足りない。「愛しているなら、電気を消せ!」は
私の中で名言になった^^;でもこんな時こそ家庭に灯は必要だ。
家族再生の一縷の望みが妻だということに金銭以外で一安心。
しかしベルサイユなんて、名前が悪かったんじゃないか。
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