「よかった」ターミネーター:新起動 ジェニシス 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
よかった
T1000のような敵は、銃が敵をちょっと後ろに押すくらいの威力しかなくて、溶鉱炉にぶち込まないと退治できず、パワーのインフレが過ぎて、見飽きた現在はスリルも何もなくなってしまっている。なのでこの映画で酸を用いて退治しているところがすごくよかった。ただ、その後ジョン・コナーがナノテクノロジーのサイボーグみたいな存在になって現れてガッカリした。磁力が苦手と言う弱点があるからまだましだった。ナノテクノロジーと液体金属はつまらないから禁じ手にした方がいいと思う。
ジョン・コナーもカイル・リースももっさりした顔だった。サラ・コナーはリンダ・ハミルトンよりずっとかわいかった。彼女が「裸を見たからって、そんな気起こさないでよ」とけん制する場面が面白かった。むしろ気にしているのは彼女の方なのではないだろうか。
なぜジャエネシスの起動直前にタイムスリップするのか、一か月前くらいに飛んでゆっくり破壊すればいいのにと思う。ジョン・コナーがカイル・リースとサラ・コナーを殺そうとするのだが、そんなことをしたら自分の存在が消えてしまうのではないだろうか。
ジョン・コナーが自分が人間を超越した存在であることをやたらとアピールしているのも、気の毒な感じがした。本当にすごい人は自慢なんかしないものであると、誰か教えてあげて欲しい。そんな彼をサラが「性格が変だった」と言っていたのが面白かった。