「江戸」百日紅 Miss HOKUSAI U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
江戸
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オープニングの両国橋のCGが、とても壮観で立派だった。
当時のままを再現していたのだとしたら、大工の技術力はたいしたものだと感嘆してしまう。
その当時の情景は見てて楽しかった。
スマホも電話さえない時代。
人と接するには、それなりの労力が必要で、確たる手応えを感じるからこそ、深くも強くもなる時代。
今とはそこが全く違う。
良い悪いじゃない。そういうものが根っこなのだ。
さて…肝心の内容だが、よく分からない。
なぜ、これを作品として選んだのだろうか?
江戸時代でイメージする女性像とは一味も二味も違う女性が主人公。
浮世絵の世界観も、神秘的ではあるが、一つのエピソードの枠を逸脱はしない。
詰まるところ、作品のもつ主張がよく分からないのだ。
主人公はあんなに、ハキハキしてるのに。
声優じゃない演者を多数起用してる意味も分からない。
むしろ、失敗だ。
狙った意図はあるのだろうが、どうにもチグハグで客寄せパンダとしか思えない…。
原作が好きな方なら楽しめるのか?
主人公は何にも惑わされはしないし、引きづりもしないし、成長もしてないぞ?
あの百日紅の絵に集約されたエピソードとでもいうのだろうか?
前半の龍よりは、優しい画風ではあるが…そういう事なのか?
とまあ、江戸ッ子な主人公とは正反対な作品なわけだ。
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