「フェイクドキュメンタリー」ある優しき殺人者の記録 明烏さんの映画レビュー(感想・評価)
フェイクドキュメンタリー
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流石のモキュメンタリー手腕だし、そこにワンカット風編集まで入れてるので、かなり臨場感溢れる作品になってます。
けっこうな低予算で撮っていると思いますが、凄くテクニカルな映画です。
ただ、日本人俳優の演技や脚本がクサすぎて、リアリティが半減した感はあります。田代さんは監督ご本人なので、演技の事を言うのは野暮ですが、カップルの行動と倫理観には終始疑問符が浮かんでました。
普通の人間ばかりでもあの場面なら狂気は演出できたと思うので、あえて元からぶっ飛んだ人物を出すよりは平凡な夫婦を出した方が場の異様さや伝染する狂気はうまく演出できた様な気がします。
ラストはゾンビでも出てくるかと思って観ていましたが、斜め上をいくファンタジー展開で「こうきたか」と思いました。結果的に全てを知っているのは観客だけになりましたが、すんなりとハッピーエンドと言えない、微妙なラストが独特な映画でした。
ひとつ気になったのは、過去に戻って車に当たられましたが、あの狭い道であのくらいのスピードなら撥ねらたとしても大人なら死なないんじゃないかとか、、、思っちゃいました。
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