「どこにも忖度のない振り切れたバイオレンス」シャドー・オブ・ナイト よねさんの映画レビュー(感想・評価)
どこにも忖度のない振り切れたバイオレンス
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強大な力を誇る麻薬密売組織トライアドの配下で敵対組織や裏切り者を粛清する精鋭殺人集団、通称”6つの大海”。メンバーのイトウはトライアドの麻薬を横流しした村の住民を全滅させるために派遣されたが、両親を目の前で惨殺された少女レイナをとっさに庇い仲間を全員射殺して逃亡する。一転トライアドから追われる身となったイトウはかつての友人ファティ達の元に身を寄せるが、トライアドはすぐにイトウの居場所を捕捉し刺客達を送り込む。
手足も脳漿も内臓も盛大にブチ撒ける様はその辺のスラッシャー系ホラーよりもはるかにグロテスク。鮮やかな撮影照明には『ジョン・ウィック』の影響大。独特な手法で切り取ったアクションシークエンスには切り立った個性が漲っているし、ガチのスタントも蒼ざめるほどにリアル。
朴訥とした優しさから振り切れた狂気までを見せるジョー・タスリム、個性を滲ませながらもサポートに徹するイコ・ウワイス、そして鮮血のドラマに血生臭い花を添えるジュリー・エステル、彼らの活躍にインドネシアの底知れぬパワーを観て戦慄しました。正直どうかしてます。
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