もういちどのレビュー・感想・評価
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久しぶりに映画っていいなと思いました
映画館で映画を観るなんて、
ものすごく久しぶりでした。
素晴らしい作品だったので、eiga.comさんにレビューします。
舞台は江戸、題材は落語。
これだけでもすこし身構えてしまいましたが、
始まってみるとこれがただただ温かい人間ドラマ。
DVDやビデオでしか拝見していませんが
最近の邦画の人間ドラマって、
おかしな設定のものが多いと思うんです。
ストレートに、人間を描く映画が少ないなぁと。
その点この映画は、
本当にまっすぐに、人間を描いていました。
人は嬉しいから笑って、
切ないから泣く。
そして成長する。
シンプルで、誰もが経験してきたことを
まっすぐに映像化してくれています。
林家たい平さんの役者ぶりにもびっくりしてしまいました。
すごく演技がお上手で。
考えてみれば落語も映画も、演じるという意味では
全く一緒なのかもしれません。
映画館での上映は終わっているかもしれませんが
見られるならぜひ、映画館でみることをお勧めします。
なんだかすごい
事情で親戚の子供を映画へ連れて行かねばならず、ドラえもんが嫌だったので(笑)消去法で選んだ作品でした。
結論、大当たりです。
予告篇から見て取れるように、基本は人間ドラマ。最近の邦画の、ちょっとしたギミックやアクを超拡大して長時間バタバタする…そんなスタイルに比べるとずっとシンプルで、逆に斬新。
なにより驚いたのが、人物の大きさ。或いは部屋の狭さ、ですかね。普通の映画と、映される人々(室内で)のサイズ感が違うんです。そしてこれがなんだか涙腺をつつく。なぜかわからないんですけど(笑)。こんなことは初めてだったので。
暗めなトーンの映像が多いんですが、見ているこちらの気持ちはずっと明るいまま。本当に不思議な映画でした。「なんだかすごい」に尽きます。
PS という一方で、連れて行った姪っ子はゲラゲラ笑っていたので、良かったです。子供も落語は笑えるんですね…笑
もう一度見直そうよ、日本の「芸」をね
こりゃあ、ちょっとねぇ、客に親切すぎるんじゃないかい?
説明し過ぎるってぇ言いかえてもいいね。
江戸っ子ってぇのはねぇ、野暮ってのを一番嫌うんだよ。
人情話の、はんなりしたオチを、それとなく、客の心に、じぃ~んとひびかせる。それが江戸落語の「粋(いき)」ってぇもんじゃないのかねぇ~。
などと関西人の僕が、したり顔で言うまでもなく、本作はお江戸を舞台にした落語の映画でございます。
どうやら、この「分かりやすさ」「親切さ」というのは、本作を企画した、林家たい平師匠の狙いでもあったようです。
「夏休みの子供たちに、古典落語に親しんでもらいたい」という意向があったようです。
と言う訳で、この物語、子供たちにもお話が身近に感じられるよう、主人公も少年に設定してあります。
年季奉公中の貞吉少年。彼の目線で物語は語られてゆきます。貞吉少年はまじめなんだけど、いまいち気が弱く、引っ込み思案で、奉公先でもいじめられたりする。このあたり「ドラえもん」の「のび太君」みたいな感じです。
さて、奉公先から、いったん親元に帰ってきた貞吉少年。彼は最近同じ長屋に引っ越してきた元噺家さんと親しくなります。「のび太君」と違うのは、貞吉少年は噺家の「たい平」さんと親しくなってゆくにつれ、自分も「落語がやりたい」「噺家になりたい」と思うようになる事です。
「いいかい? 貞吉。噺家になるってぇのはね、並大抵の努力じゃ、なれないんだよ」と教え諭す、師匠役のたい平。
「それでも僕は落語をやりたいんです。僕をお弟子にしてください」
まっすぐな目で師匠を見つめる貞吉。こうして、たい平師匠と貞吉の落語修行が始まるのです。
本作の舞台である、江戸の下町。長屋の風景。その作り込みがいいですね。ちなみに美術監督は種田陽平さんが担当。
江戸の庶民がどんな暮らしをしていたのか? どんな食事をして、どんな服を着て、どんな部屋に住んでいたのか? お江戸の庶民文化が「子供たちにも分かる」形で表現されてます。
たい平師匠が、貞吉に稽古を付けてあげるのは長屋の一室です。当時の長屋の壁は薄いし、出入り口は、紙を貼った引き戸一枚。部屋の声は外へ丸聞こえ。
長屋に住むみんなはお稽古の様子に興味津々。こっそり聞き耳を立てています。そういう長屋の濃厚な人間関係が、江戸っ子の習性なんでしょうね。
本作では、ストーリーの中に随所に落語のエピソードが仕込まれてありまして、普段落語に興味のない大人でも、気軽に楽しめるようにしてあります。
まあ、木戸銭貰って自分の芸を売る。その芸が「売り物」にまでならなきゃ、客は木戸銭払ってくれない訳です。
そういう意味では、江戸落語の大御所、三遊亭金馬師匠がスクリーンに登場しただけで、その佇まい、雰囲気で落語の世界に引込んでしまう。やっぱり年季の入った人物の芸と言うものは大したもんだなぁ~、と思いましたね。
あたしゃ、関西人なもんで、どうしても上方落語の方に興味があります。時々図書館で、桂米朝師匠の落語のDVDを観たりしてます。
落語を聞くきっかけになった「はてなの茶碗」
こんなに深い、哲学的な内容のある「芸」ないしは「芸術」であるとは思いもよりませんでした。それに、普通なら人を怖がらせるための「地獄」の描写を「笑い」に変えてしまう「地獄八景亡者の戯れ」も凄い。冒頭の「まくら」と呼ばれる部分なしで、実に1時間10分を超える大作です。昔の人はよくこんな凄いお話を作ったもんだ。
ところで、落語っていうのは、日本オリジナルの「話芸」じゃないでしょうかねぇ。
「映画」は、元々はフランスのリュミエール兄弟の発明ですしね。今、大手を振って日本の「本流」みたいな顔をしている、文化や芸術は、そのほとんどが「外国の物まね・亜流」になってませんかね。
たかが「落語」っていいますけどね。こんなオリジナルな「芸」を、今の日本人、だれか「発明」してますかね?
やってませんよ。ぜんぶ外国の真似。
「落語」に限らず、日本オリジナルの伝統、職人技、芸術。もっと大切にしても、よろしいんじゃございませんか?
落語と映画、どちらも楽しめる作品
正直、観始めたときはゴリさんや林家たい平さんの演技を見て、「少しくさいかな?」と感じました。
子役の役者さんにも少し違和感を感じていました。
しかし話が進むにつれ、落語のシーンになるとさすが。
たい平さんの噺にどんどんと引き込まれていきます。
始めは違和感のあった子役の方の演技も後半になるとそれは全く消え、見事な演技、見事な落語を観させられました。
ストーリーの中で一部悲しい話もありましたが、全体的に朗らかに楽しめる作品です。
落語のシーンでは館内に笑い声も広がっていました。
落語と映画のつながりを楽しめるという点においてはあまり他に類を見ないものではないでしょうか。
それぞれの良いところを上手く繋ぎ合わせた、この国のこの人達にしか作れない作品ではないかと思います。
落語が映画に
古典の人情話が映画になっちゃた。
もちろん、この話が本当にある訳ではないが、実に雰囲気を掴んでいる。
さすがに、たい平師匠が企画しただけのことはある。師匠の演技は、決して上手くはないが、落語を見ていると思えば風情も感じるというもの。
お後がよろしいようで。
水谷加奈アナの出番が少ない
水谷加奈アナの出番が少ない そこは、残念
林家たい平師匠は、棒読み 心に感動がなかった
内容も平坦 子供を入れずに、たい平師匠の葛藤を
奥深く描いて欲しかった。水谷アナが出ていたので
良い作品に仕上げて欲しかったな
浜田省吾の 君に捧げるLOVE SONGは、最高に
選曲は、良かったです
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