「星飛雄馬の1人クリスマスを思い出した 悲しい」ドラフト・デイ 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
星飛雄馬の1人クリスマスを思い出した 悲しい
2015年公開作品
初鑑賞
U-NEXTで鑑賞
つい最近プロ野球のドラフト会議が開催されました
ネットでは老害数名が「俺の求めた通りの選手を指名しなかった」と激怒してるようですが未来に希望を抱く若者たちを歓迎して欲しいものです
ドラフトの結果を採点する者は俺からすれば人間的に0点です
ドラフト会議に因んで鑑賞してみました
意外とプロ野球のドラフト会議そのものを描いた映画作品は無いんですね
監督は『ゴーストバスターズ(1984)』『ツインズ』『ゴーストバスターズ2』『キンダガートン・コップ』『ジュニア』のアイバン・ライトマン
脚本は『オレの獲物はビンラディン』のスコット・ロスマン&ラジーブ・ジョセフ
ドラフト会議の駆け引きを描いたヒューマンドラマ
向こうのドラフトはウエーバー制で日本のようなくじ引きはないが指名順のトレードがある
欲しい選手を獲得するためこれから数年の1巡目2巡目指名権を譲渡するわけだ
大きな賭けだね
くじ引きよりこういう交渉の方が知的で僕はこっちの制度の方が好きだ
日本人からすればシステムが馴染まない
熟知していたらこの映画もっと楽しめるはずだ
アメリカ人はバカだと詰る者も少なからずいるがアメフトという競技とドラフト制度の複雑さを理解してるところを見ると侮るべからずだ
キャラハン指名回避の理由は嘘つきで友達がいない
そんなのってアリ?
ドラフト会議の日に恋人が妊娠した告げられる主人公はGM
相手はGM補佐
せめて次の日で良くない?
MLBではなくNFL
アメリカではベースボールより人気があるアメフトのプロリーグ
ベースボールを扱った名作『メジャーリーグ』の舞台はインディアンズ(現:ガーディアンズ)の本拠地クリーブランドだが『ドラフトデイ』の主人公であるサニーがGMを務めるブラウンズの本拠地もクリーブランド
クリーブランドはオハイオ州だがオハイオ州カントンアメリカンフットボールのプロリーグを創設するための会議が行われた場所でNFLの発祥地とされている
初代のブラウンズはクリーブランド市民の反対を押し切り96年にボルチモアに移転
その代わりとしてオーナーのアート・モデルはクリーブランド市民に配慮し移転先のチーム名を「レイブンズ」と改め「ブラウンズ」の命名権をクリーブランドに残した
現在のクリーブランド・ブラウンズは二代目だがチームの歴史は二代目が受け継いでいる
NPBのライオンズとかホークスとかバファローズとかJリーグのフリューゲルスもそうすれば良かったのに安易な合併とかファンの思いを踏みにじる行為を平気でやるのが日本人だ
アメリカ人は基本的に合理主義だが人間の感情に配慮した非合理的な一面もある
NFLはブラウンズのボルチモア移転と2代目クリーブランド・ブラウンズ創設の影響で32球団目ヒューストン・テキサンズが誕生した
それによってNFLは現在ナショナル・フットボール・カンファレンス16チームアメリカン・フットボール・カンファレンス16チームとなりそれぞれ東地区西地区北地区中地区4チームずつでリーグ戦を行う形になっている
MLBもそれに倣ってか近い将来30球団から32球団にエクスパンションする計画が持ち上がっているそうだ
候補地が数都市名前が上がっていてその中にはかつてエクスポズ(ワシントンに移転し現在はナショナルズ)があったモントリオールの名前も
クリーブランド・ブラウンズと違いモントリオール・エクスポズ復活の可能性は極めて低いが市民に夢を残した点ではナショナルズのオーナーも高く評価したい
配役
NFLのクリーブランド・ブラウンズのGMを務めるサニー・ウィーバー・Jr.にケビン・コスナー
ブラウンズに雇われている弁護士でサニーの恋人でCM補佐のアリ・パーカーにジェニファー・ガーナー
ブラウンズの監督でサニーとは不仲のヴィンス・ペンにデニス・リアリー
ブラウンズのオーナーのアンソニー・モリーナにフランク・ランジェラ
ブラウンズのQBで膝を痛めているブライアン・ドリューにトム・ウェリング
ブラウンズのオフィスで電話番をしている実習生のリックにグリフィン・ニューマン
ブラウンズのスタッフのオレイリーにウェイド・ウィリアムズ
ブラウンズのスタッフにデヴィッド・ラムゼイ
キャラハンについて調査したブラウンズのスタッフのラルフ・モーリーにウィリアム・アール・ブラウン
ブラウンズのトレーナーのマーヴィンにケヴィン・ダン
サニーの母親のバーブ・ウィーヴァーにエレン・バースティン
サニーの元妻のアンジーにロザンナ・アークエット
オハイオ州立大学出身のLBのヴォンテ・マックにチャドウィック・ボーズマン
レイの父親で元NFL選手のアール・ジェニングスにテリー・クルーズ
暴行事件の加害者という汚点があるフロリダ州立大学のRBのレイ・ジェニングスにアライアン・フォスター
シアトル・シーホークスのGMのトム・マイケルズにパトリック・セント・エスプリト
シアトル・シーホークスのオーナーのウォルト・ゴードンにシャイ・マクブライド
ウィスコンシン大学のQBでドラフト1位候補のボー・キャラハンにジョシュ・ペンス
キャラハンの代理人のクリス・クロフォードにP・ディディ
ウィスコンシン大学の監督のムーアにサム・エリオット
カンザスシティ・チーフスのGMのピート・ベグラーにウォレス・ランガム
バッファロー・ビルズのGMのマックス・ストーンにクリストファー・カズンズ
ヒューストン・テキサンズのGMのビル・ゾッティにパトリック・ブリーン
ジャクソンビル・ジャガーズのGMのジェフ・カーソンにパット・ヒーリー
本人役
バッファロー・ビルズの前CEOのラス・ブランドン
NFLのコミッショナーのロジャー・グッデル
アメリカンフットボールのアナリストのジョン・グルーデン
プロフットボール殿堂入りしている元クリーブランド・ブラウンズRBのジム・ブラウン
元クリーブランド・ブラウンズQBのバーニー・コーザー
スポーツキャスターのクリス・バーマン
CBSスポーツなどに所属するジャーナリストのリッチ・アイゼン
