「<archive:title=harmony>」ハーモニー mifaさんの映画レビュー(感想・評価)
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屍者の帝国は、あえて原作とまるで違う世界観を構築することで物語を「語り継ぐ」スタイルに徹していた。これは賛否両論あったし、正直説明不足な内容ではあった。
このハーモニーは、出来る限り原作通りで、暗転して展開が飛んで、というのも少なくとても楽しめた。
ただ、ラストシーンの彼女との対峙の場面。「私は復讐のためにここに来た」という、トァンが初めて彼女の思惑を超えて人間らしさを見せるシーンが、ただのメンヘラみたいな理由で撃つという変化が受け入れられなかった。あれもあれで、論理とか合理性だとか関係ない、感情的で独りよがりな理由として良いのだけれど、世界に引き金を引く重さ、「世界の命運は貴方の肩にかかっている」というオスカーの台詞が無かったことになってしまう。
<declaration:embarrassed>
原作通りにしろだなんて言わないけれど、etml要素を無くし、エピローグを丸ごとカットし、その分ハーモニープログラムの恐怖、「でもそんな世界もアリかもしれない」とさえ思える悲しさが、少し足りなかったように思う。
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一緒に見に行った友人は原作未読だったのだけれど、やはりハーモニープログラムの仕組みやラストシーンの意味は分からなかったと言っていたし。個人的に一番重要だと思う「ハーモニープログラムの魅力とその危うさ」がぼやけてしまっているので、どうしても百点満点とは言えないのが残念でならない。
<happiness>
それでも、実写と見紛う映像美、3DCGと最近流行りのトゥーンレンダリングによるキャラクターの自然なモデリングは素晴らしかった。それだけでも見る価値がある。
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「行こう、ハーモニーの世界へ」
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<harmony>
<harmony=わたしの物語>
<harmony=わたし達の物語>
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