NY ANNIVERSARY LIVE! ビリー・ジョエル「ライブ・アット・シェイ・スタジアム ザ・コンサート」のレビュー・感想・評価
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至福の時
こりゃまた年末になってとんでもない映画を観てしまいました。ニューヨーク・メッツの本拠地であるシェイ・スタジアムでビリー・ジョエルが2009年に開いたコンサートを記録した音楽ドキュメンタリーです。DVDなどでは既に販売されていたようですが、いやこれは、映画館の大スクリーン・大音響で浴びてこその作品です。要らないナレーションは一切なく、フルコーラスの彼の歌とMCだけでグイグイ進んで行きます。知っている曲も知らない曲も圧倒的な音楽の力で見る者を体ごと浮上させました。
通常の観客席は勿論、フィールド内のアリーナまでビッシリの満席で、その人々が彼の歌声と共にうねり、また一緒に歌う姿がとても美しく映ります。この時、彼は60歳を超えていましたが、いやいや歌声がまだよく伸びること、そしてピアノの音色が力強いこと。
突如登壇したゲストのトニー・ベネットと歌う "New York State of Mind" が素敵! ひと気の途絶えた夜の街で寒風を受けながら孤独と共に自由を噛みしめる様な世界を堪能できます。そして終盤、予想もしなかった途轍もないゲストが登場しあの歌を歌ってくれるなんて至福のひと時です。
最後の "Piano Man" を聴いていると、「ああ、僕が人生の終わりに立った時、一体どんな音楽が脳裏に浮かぶのかなぁ」なんて感慨にまで耽ってしまいました。音楽好きの方なら、必見です。
2023/12/23 鑑賞
なんとなくクリスタル
ビリー・ジョエルといえば、80年代が思い浮かぶ。「マイ・ライフ」、「オーネスティ」、「アップタウン・ガール」など、美メロで正統派ポップスってイメージ。若い頃のビリー・ジョエルは細くて髪の毛ふさふさで、繊細な雰囲気の好青年だった。長い時が経ち、ツルピカおじさん(失礼)になったけど、ピアノの腕は相変わらず素晴らしい。
ニューヨーク・メッツのホームである、シェイ・スタジアムでのライブを収録した映画。80年代を懐かしむつもりで観たが、ほとんど知らない曲だった。なんと、知ってるのは2曲だけ。自分はビリー・ジョエルのキャリアの、ほんの一部しか知らなかったんだなぁ。しかし、演奏が良かったので、すごく楽しめた。中でも、「グッドナイト・サイゴン」がすごく沁みた。
ゲストも豪華で、トニー・ベネットがすごい良かった。この時82歳だって。声も出てるし、歩くのも不自由ないし、笑顔かわいいし、もう最高。ポール・マッカートニーがステージに登場し、ビリー・ジョエルが「ホンモノだよ」と紹介する場面は笑った。ポール・マッカートニーのピアノで、5万5千人の観客が「レット・イット・ビー」を大合唱するなんて、感動の極みだし、音楽の力を見た。もう、「レット・イット・ビー」は、国歌ならぬ地球の歌だな。
バンドメンバーですごく目を引く人がいた。唯一の女性で、パーカッション、サックス、ギター、コーラスと、ひとりで何人分の仕事をこなしながら、明るく笑う人。クリスタル・タリエフェロ。朗らかでたくましく、なんと頼りがいがあるのだろう。彼女のことが大好きになってしまった。
野球場でのライブなので、「私を野球に連れてって」を選曲したり、ピアノに野球帽置いてあったり、野球テイストが感じられた。
セットリスト
Prelude/Angry Young Man
My Life
Movin Out
The Entertainer
Summer, Highland Falls
Everybody Loves You Now
Zanzibar
New York State of Mind
Allentown
The Ballad of Billy the Kid
She's Always A Woman
Goodnight Saigon
Miami 2017
Shameless
This is the Time
Keeping the Faith
Captain Jack
Lullabye
The River of Dreams〜A Hard Day's Night
We Didn't Start the Fire
You May Be Right
Scenes From an Italian Restaurant
Only the Good Die Young
I Saw Her Standing There
Take Me Out to the Ballgame〜Piano Man
Let It Be
BS松竹東急の放送を録画で鑑賞。
23-149
今年一番の映画かも
223 2時間半パワフルで全開
2008年公演のライブが大スクリーンで蘇る。
DVD持ってるのにわざわざ行ってきたよ。
ビリーは2008年は東京ドームにて来日公演しており
その時の客席からは正直今一つ手応えがなかったが
(東京ドームなのでジャイアンツの帽子を被って演奏するも
ウケが少なかったのはご愛敬)
ずーっとシャウトしっぱなしの印象。しかも
生とライブ商品音響の違いか
本作は音の迫力が凄かった。
ストリングスの音も感激。
この時ビリーは御年59歳。今の拙より若い!
で、字幕で歌詞が表れるがこの人曲はもちろんのこと
詩も歴史観から男女の間まで冴えわたっている。
今風のパートパートしか聴きごたえがなく
国語になっていない単語の羅列しか書けない
令和の曲を聴いていると
あらためてしびれます。
スタンダードの曲としていつまでも語り継がれるであろう
ビリーの曲を来年また聴きに行けるのは
ジジイにとって至福の時間でしょう。
100点
東宝シネマズ二条 20231225
素敵です
ビリー・ジョエルはニューヨークがよく似合う!
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