劇場公開日 2014年11月1日

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「恋愛ドラマの王道。自分の気持ちに素直になれない、ツンデレラブストーリー。」クローバー 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5恋愛ドラマの王道。自分の気持ちに素直になれない、ツンデレラブストーリー。

2014年11月3日
PCから投稿

楽しい

単純

幸せ

【賛否両論チェック】
賛:自分に自信が持てずに苦しむ気持ちや、好きな人に対してずっと素直になれない気持ちなど、恋愛特有の感情をストレートに体現。感情移入出来る人には、感動必至の物語に仕上がっている。
否:柘植暁のキャラクターは、かなり好みが分かれそうなところ。展開も結構強引でご都合主義的なので、気に入るかどうかはその人次第かも。

 自分に自信が持てずに、気がつくと後ろ向きな考えばかりに囚われてしまう沙耶と、仕事は出来るけれども、他人に本当の自分をみせることが出来ず、〝ドS”というオーラで自分を偽り続けることしか出来なかった柘植の、不器用ながらも真っ直ぐな恋模様に、笑いと感動の連続です。ラストの柘植は、かなりカッコいいです(笑)。柘植のキャラそのものはかなり好みが分かれるところだとは思うので、彼に感情移入出来るかどうかで、大きく評価が分かれる作品だと思います。
 そして、2人の関係に絶妙に割って入ってくるハルキと栞との展開も、〝ザ・恋愛ドラマ”という感じで、思わずニヤけてしまいます(笑)。ちょっとご都合主義なストーリー展開ではありますが、その辺りも恋愛ドラマならではのご愛嬌。
 好きであるがゆえに、自分の気持ちに素直になれないという経験は、誰もが1度はするところ。好きな人と一緒に、是非ご覧になってみて下さい。

映画コーディネーター・門倉カド