あの日の声を探してのレビュー・感想・評価
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ニュースでしかわからない厳しい現実の世界。
チェチェン侵攻で両親を殺され孤児になった9歳の少年とEU女性職員との関わりと、徴兵される若者がみる戦争の現実、三者三様の視点で現実をかっちり見せてくれます。平和な日本でニュースだけ見ているとあまりに狂気な世界。誰が悪くて誰が間違っているのか。
ラストにふたたび巡り会えた展開は悲惨な現実に少しだけ希望を与えた展開で救われた。
少年の会話のない演技にグッときます。
突っ込み所が多い
3分の2を観たところで最後まで観る価値無しと思い、劇場を出たので星は付けないが、とにかくリアリティーが無い。
まず、ベジョが少年を助けるのが説得力がない。
孤児など見飽きているはずでは?
言葉が出ないなら病院くらい連れて行くだろう。
次に、少年は1人では赤ん坊を連れていけないから置いて行ったのだから、保護された後すぐ、赤ん坊の行方を探してくれ、と普通はベジョに伝えるのでは?
あと、軍隊の描写にリアリティーが無い。宿舎に実弾入りの銃など簡単には持ち込めない。
他にも休憩中に拳銃持ってイジメ、昼間の訓練場でビールなど、前線にいる訳ではないのに、いくらなんでも規律が無さすぎる。上官から丸見えでは?
キューブリックの「フルメタル・ジャケット」くらい見て欲しい。
オープニングもドキュメンタリーと思わせておいて、すぐにフィクションとばらしてしまうが、あの意図は?
予想していたが、全体的に「アーティスト」と同じくドラマ性が弱いと言うか、登場人物の行動が腑に落ちないので感情移入できない。
キャラクターを泣かせれば観客も泣くと思ったら大間違い。ベジョの演技は相変わらず良いだけに勿体ない。
旦那でもあるこの監督にベジョから言ってあげて欲しい、もう少し映画における描写を学んで、大雑把はダメよって。
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