「戦場に既視感、寄り添う強さ」あの日の声を探して Momokoさんの映画レビュー(感想・評価)
戦場に既視感、寄り添う強さ
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民間人をテロリストと呼び、平然と銃を向ける兵士の姿は、ベトナム戦争のドキュメンタリーや映画と似ているなと思って見ていたら、兵士の養成も同じかもっと野蛮だった。
戦争前のこの地方の生活が、この映画では今ひとつ伝わってこない。姉がアメリカへの留学を目指して英語を学んでいたこと、9才の男の子のダンスはきっと父親仕込みのものだったであろうことくらいしか、私の貧しい知識と想像力では思い描けない。
それゆえに男の子の演技だけに焦点が当たる。
なぜ今チェチェンなのか、もっと描いてほしかった。
EU、赤十字が援助や調査に入っていること、民間人に対する攻撃に無力、焦燥を感じていることも伝わってきた。
立場の違いを超えて、寄り添うことが回復につながることが、この映画のメッセージでしょうか。
世界に対して無関心ではいけないと思います。
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