「悪いハナシではないが、まだるっこしい」チャップリンからの贈りもの りゃんひささんの映画レビュー(感想・評価)
悪いハナシではないが、まだるっこしい
チャップリンの遺体誘拐までの状況を丹念に描いていて、そのあたりが、どうにも冗長でまだるっこしい。
監督のグザヴィエ・ボーヴォワは『神々と男たち』を撮ったひとだが、あの映画もまだるっこしい映画だったように記憶しています。
ところどころに、チャップリン映画を髣髴とさせるオマージュシーンはあるものの、チャップリン本人の映像は『街の灯』のラストシーン近くのワンシーンと、短編『霊泉』(かな?)の比較的長いシーンが観られる程度。
御大ミシェル・ルグランの少々派手目な音楽自体はいいが、渋めの劇伴がないので、全体としては音楽だけが浮いちゃっている感がなきにしもあらず。
115分の尺をあと20分ぐらい縮めれば佳作になったんだけれど。
コメントする