死の実況中継 劇場版のレビュー・感想・評価
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虫の息が爆音すぎて萎える
物語は可もなく不可もなくといったぬるま湯の塩梅。「死の実況中継」とは謳っているものの『search』シリーズや『アンフレンデッド』のようにデジタルデバイスをフル活用するわけではなく、むしろ怪談「メリーさん」のような古典的スタイルで怪異が襲ってくる。
実況中継の配信画面は明らかにニコニコ生放送を踏襲したUIだったが、不特定多数のコメントが流れるというニコ生の特性は物語には生かされていなかった。むしろ、終始フィジカルでパーソナルな次元において展開される本作の物語は、明らかにデジタルでソーシャルなニコ生的フォーマットとは折り合いが悪い。
とはいえ飲み会やミーティングのシーンをワンカット長回しで撮るなど技巧自体には創意工夫がみられた。まあ、息抜き程度には丁度いい映画だな、と思いながら見ていたが、バケモノとの対決が終わった後のくだりがマジで長すぎる。シスターフッドと形容するにはあまりにも不健康な二人の関係の幕切れをただひたすら見せつけられ続ける苦痛に悶えた。
録音も相当酷いもので、死にかけているほうの女のこれみよがしな「虫の息」がもう一方の女のセリフを完全に阻害している。今際の際とは思えぬ騒がしさに感動など一切合切吹き飛んでしまった。生きているほうの女もギャーギャーと泣き喚き続けるものだから、だんだん二人に対して萌しつつあった同情心が嫌悪に変わっていった。
思えば全編を通して女の喚き声が多い映画だったが、その不愉快な金切り声の向こうに「アイドルグループのメンバーに阿鼻叫喚させたい」というオッサンたちの露悪的な欲望を感じてしまい二重に不愉快だった。
悲しい物語
依存性のが怖い
主演女優に萌えない!!
主人公は特に可愛くはなく、出だしの電話の声と、中盤のデート中の声のトーンが違って、普通の女過ぎて萌えませんでした。ホラー女子的にも友達の黒髪の子と配役が逆だったと思います。シンプルで分かり易い脚本は好印象でした。ハサミ女は武闘派で、すぐ乗り込んでくるので笑えましたが、なかなか殺さないので物足りなかったです。
乃木坂46女優能條愛未
怖いの苦手でもまあ行けそう。哀しさ満点の新感覚ホラー。
【賛否両論チェック】
賛:急に驚かすシーンはほとんどないので、ホラーが苦手でもなんとか行けそう。女性同士特有の「共依存」の哀しい結末が印象的。
否:内容的にも演技的にも、本格的なホラー好きな方には物足りないかも。グロシーンもあり。
ホラー映画によくあるような、急に出てきて驚かすようなシーンはほとんどないので、ホラーが苦手な方でも観られないことはなさそうです。音楽もホラー映画にしては斬新な方だと思うので、新鮮な感覚で観られます。ただ、終わり方とか演技的な部分では、本格的なホラーを期待している方にとっては、多少物足りない感があるかも知れません。その辺はご愛嬌ということで(笑)。
上映期間もかなり短めなようなので、気になる方は是非ご覧になってみて下さい。
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