「誰も死なせない」ポリス・ストーリー レジェンド SCARSさんの映画レビュー(感想・評価)
誰も死なせない
本作は「ポリス・ストーリー/レジェンド(警察故事2013)」と題目がうってあるが過去の作品の「ポリス・ストーリー」とは関連性がないものである
内容は、娘に話があると携帯でナイトクラブ「ウー・バー」に呼び出されるがそのナイトクラブで立てこもり事件が起きてしまう・・・
ジャッキーの作品は好きでかなりの作品(自分の年齢的に主に後期のですが)を観ていますが率直に見て歳をとったなと思いましたね(ダブルミッションとかの頃に比べれば)
でも何か渋さ感じさせる表情とかが本作では多く見れて改めていい俳優と思いました
そして本作が生誕60周年のためかアクションも復活していて見ごたえがあります(ジャッキー本人はアクション引退を示唆しているので)
良かった点としては、主人公のベテラン刑事ジョンを歳相応の刑事として描いておりなんでも敵を倒すスーパーヒーローではないことです
過去の作品でも敵に負けて修行をして勝つパターンはありますが今回の場合はベテランである程度の実力を持っていることは前提としても敵を死ぬ気で倒しにいきます
特にファイター(リュウ・ハイロン)との一騎打ちでは死ぬ気で戦い、映像としてはストップモーションを駆使しつつ凄く迫力がありました(戦いが終わった後のジャッキーは左目の中が赤く充血していたりして痛々しい)
これに加えてジャッキーが大きな行動を起こす際に一度
回想シーン(シャーロックホームズでいう攻撃前の推理)が流れてそれが最善か否かを判断しますが(これがベテランの「感」とでもいのでしょうか)こういう手法も立てこもり監禁事件の危機感などを表すには効果的だと思いました(それ以外にも使われていましが)
あとは、ユーモラスな脇役のおなじみさ(笑)
空気の読めない報道キャスターとか気の弱そうな薬局店員などとかは観てて違和感を感じるレベルの脇役(笑)
これはジャッキー映画というか中国映画特有のユーモラスを感じます
それに、ウー・ジアン(リウ・イエ)やウェイ・シャオフー(ジオウ・シャオオウ)は凄く味があっていいと思いましたね
ジャッキーのアクションシーンに関しては申し分ない
悪い点としては、まあラストの敵役の分かるところですね・・・
脚本が甘すぎるしあのような明かし方や動機なら無理やり犯人を明かす展開にしなければと思う
あとは、ウー・バーでの撮影を中心にして回想シーンでアクションする展開は自分的にしっくりこなかったですね・・・
ジャッキー映画なのだから町中を駆け巡る展開が少し欲しかった
自分は小さい頃から吹き替えの石丸博也さんでのジャッキーのイメージが強かったので迷わず吹き替えで観ましたね(笑)
ちょうど吹き替え公開の最終日だったので客入りは少なかったですが年齢層は若めでした
本作はジャッキーのアクションがまた観れるものでもありますし今までとは違った渋い演技が見れるのでオススメです
また、最近アメートークなどでジャッキー特集が組まれましたので本作と過去作を見比べて見るのもいいかもです
※毎度お馴染みのエンディングのNG集はやはり面白かったです