「ジャッキー・チェーンの集大成!」ポリス・ストーリー レジェンド pullusさんの映画レビュー(感想・評価)
ジャッキー・チェーンの集大成!
我らがジャッキー・チェーンが帰ってきた!
前作の『ライジング・ドラゴン』も圧倒的なクオリティのアクションムービーだったが、今回はアクションの見所ももちろんのこと、ヒューマンドラマもしっかりと加わった作品に仕上がっている。
大人気『ポリス・ストーリー』シリーズの集大成。みずから"刑事人生"に終止符を打つとして完成された今回の『ポリス・ストーリー/レジェンド』は冒頭シーン、瞳に涙を浮かべながらこめかみに銃を突きつけるジョン・ウェン(ジャッキー・チェーン)の姿から始まる。そのシーンはまさに、"終止符"を象徴しているシーンであった。集大成の言葉通り、この映画を鑑賞した後の満足度は未だかつて味わったことのないものだった。
ところでジャッキー・チェーンと言えば言わずも知れたアクション映画スターなのだが、彼は前作の『ライジング・ドラゴン』を最後にアクションを引退すると宣言していた。これでジャッキーのアクションムービーも終わりかと肩を落とした人も少なくないだろう。しかし、ジャッキー本人が「監督にはだまされたよ」と語るとおり、ジャッキーは本作品の中でバリバリ現役のアクションスターだった!
監督はジャッキーに「これはアクション映画ではなく、あくまでヒューマンドラマだから」と言っていたそうだ。もちろんその言葉に嘘はなく、しっかりとした話の構成、絡み合う人間感情、この作品の中には一言でアクション映画とは言い切れないドラマがあった。
ただ、やはりそこはジャッキー・チェーンの映画だけあり、アクションも抜かりはない。人間同士、肉体と肉体がぶつかり合う戦闘シーンもあれば、スケールの大きい爆発シーンもある。
脚本もしっかり練られていて、さすがは刑事もの、最後には衝撃のラストが待っている。
ジャッキーチェーンファンも、アクション映画ファンも、十分に見ごたえのある作品になっている。