「ジャッキー・シリアス・ストーリー」ポリス・ストーリー レジェンド 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
ジャッキー・シリアス・ストーリー
勿論、かつてのシリーズとは何の関連も無い。
リブートでも“シン”でもなく、これはこれ、全く別物の「ポリス・ストーリー」。
なので、好き嫌いははっきり分かれる。
昔のようにジャッキーがコミカルにアクロバティックに動き回るエンターテイメントを期待してる人にはダメだろう。
じっくり見るサスペンス・ドラマなら見応えはある。
しかし残念な事に、今回ストーリーを重視したようだが、大してそれが面白いとは思わなかった。
クリスマスの夜、ベテラン刑事のジョンは娘に呼び出され、とあるナイトクラブへ。そこで何者かに頭を打たれ、昏倒。ある復讐の計画が…。
密室劇、回想を挿入しながら過去に担当した事件との繋がり…と、ストーリーが物を言う内容になっているが、伏線張られ、鮮やかに見る者引き込まれるほどではない。
重厚なアクションを時折挟み、シリアスな話が展開していくだけ。
が、ジャッキーのシリアス演技は見るものがあった。
娘との確執。「私がツラい時何処に居た、刑事さん!?」と詰め寄られ、何も言えない。
金網の中でのアクションはその辺の物を武器に使ったりもせず、殴られ、痛々しさに顔を歪める。
明るい“アクションスター”ジャッキーは居ない。枯れ、悩み苦しむ“一人の人間”ジャッキーが居た。
そういや、「ベスト・キッド」でも名演見せていた。こういうジャッキーも悪くない。
でも、エンドクレジットはお馴染みの…。
やっぱりジャッキーなんだな。
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