「その日のうちにしぼむ花に喩えて」花宵道中 だいずさんの映画レビュー(感想・評価)
その日のうちにしぼむ花に喩えて
花宵道中観てきました。原作が好きだったので観ましたが、微妙かもなと思いつつ観てきました。
ベクトルは予想外でしたが微妙ではありました。
1,100円なのでまぁアリかなってところです。
ストーリーは単純です。
恋に落ちたが故の一部始終です。
恋とは、落ちたが最後。天国であり地獄であり。でも何もないよりはいいじゃない、という感じの話です。悲恋ものです。
安達祐実はどうしてあんなに童顔で声が若いのか。同い年なんで、とても不思議です。
ただ、肌は三十路らしい柔らかさを感じて良かったです。
演技はお上手です。半次郎の髪を抱えて悲鳴をあげるところの泣き声がよかったです。
微妙の原因は半次郎ですね。んー、あんまり演技がおじょうずでないと思いました。ごめんなさい。
もう一つは、濡れ場が艶かしさに欠けているかと思いました。おっぱいはいっぱいみせていただいたのですが、そしていいおっぱいだったとおもうのですが、いやらしさを抑えすぎている演出で、観てる方には迫らないといいますか。
津田寛治とのそれは陵辱として描いており(顔の下半分を白粉にまみれさせた津田寛治の顔のえげつない事ったら…)痛々しい限り。
原作では陵辱でありつつも、半次郎の目の前で花を咲かせる状況に、抑えがたい高まりも覚えてしまう、という流れだったように思うのですが、映画では単なる陵辱に観えたのです。わたしには。
半次郎とのそれは、キレイに描き過ぎてるように思い、もっと気持ちよさげに撮ってよーと思いました。エロスがたりないよー。唇と舌が消極的でしたよ。特に半次郎!
せっかくおっぱいをいっぱいだしたんだからさぁ。もったいないなぁと思いました。
お着物は綺麗でした。お化粧も首元だけ白粉っていいですね。
あと、子供の頃の朝霧役の子役さん、どっかで見たことあるけど誰だっけ。朝ドラかなぁ。あの子可愛ですね。
他の女郎たちもかわいかった。
もちろん朝霧も可愛かったです。
花魁道中は文で読んでもどんな歩きかわからなかったのを映像で見られてよかったです。
映画では霧里と吉田屋と半次郎の背景はあまり描かれませんでしたが、身請けしといて労咳だったから追い出した!なんてレベルでなく、結構壮絶な因縁があるのですよ。流石に此処には書きませんがね。
この映画じゃちょっと物足りないと思われたのならば是非とも小説をお読みください。新潮文庫です。
他女郎達の話もいいですよー。