「すべてが自由な作品」勝手にしやがれ SHさんの映画レビュー(感想・評価)
すべてが自由な作品
自由奔放なジャン=ポール・ベルモンドを手持ちカメラで自由に追い続け、そしてゴダール感覚で自由に繋がれた映像が、荒々しくザクザクと続いていく。それでいながら人と人との駆け引きが事細かに表現されていて、結末に至るまで見る者を楽しませてくれる。
見る人が見れば、雑すぎるという感想をもつかもしれないけれど、印象に残るカットがたくさんあることもまた事実。
制作手法はインプロヴィゼーションを多用していたと伝え聞くこの作品は、自分にしてみれば奇跡のような作品だとしか思えない。
どう捉えようとも虚構でしかない物語が、間違いなくそこに存在するこの作品、まさに、世界は映画の中にある。
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